Good Old Music 、Fantastic高校野球

林業家kagenogoriが70's~80'sの珠玉の音楽、そして高校野球、etc.についてのたまうブログ

新作キターーッ! 待望の赤い公園『THE PARK』

THE PARK

 音作りがなんかカッコよくなってるっ!

 のっけからジジィ大はしゃぎで陳謝デス(笑)。

 しかもド素人感ダダモレの感想(笑)。

 「赤い公園」記事第二弾。

 4月15日発売になった新作『THE PARK』のレビュー、というか感想文(笑)である。

(第一弾はコレ↓) 

kagenogori.hatenablog.com

 

 

 「自粛疲れはまだ早い」とビシッと言われましてもデスネ、 「コロナ過」行楽だのスポーツ観戦だの、夜の街(ワタシは関係ありませんが.笑)だの、娯楽的なモノがこうも奪われてしまっては‥‥。

 ドラマをはじめとしたテレビも徐々に精気を失いつつある現状。

 感染の広がりを防ぐための自粛はもちろん大事

 しかしニンゲンは何か楽しみが無いと生きていけない生き物なんです、マジメな話。

 そんな我々に残された楽しみといえば、もはやパソコンをいじるかスマホを持ってる人はスマホで. 笑)、音楽を聴くことしか残されていないではないか(イヤ、ほかにもイロイロあるヨ、というツッコミがありそうですが)。

 

 泉谷しげる を毎日聴く(笑)わけにもいかず(前回を参照↓) 、今週届いた赤い公園はワタシにとっての最後のトリデであった。(このあたり、かなり誇張して書かれております.笑) 

kagenogori.hatenablog.com

 

 

 生き返った(笑)。

 コロナで乾ききった我がココロに染みわたった。

  このジジィの扱いはカンタンである。

 ”ちょっと元気がないな”と思ったら、赤い公園を聴かせればいいのである(笑)。

 

 

 手に入れた新譜を最初に聴くときのワクワク、ドキドキ感。

 これは昔、レコード針を落としていた頃とほとんど変わらない。

 さぁ、聴いてみよう。 

 

THE PARK (通常盤) (特典なし)

THE PARK (通常盤) (特典なし)

  • アーティスト:赤い公園
  • 発売日: 2020/04/15
  • メディア: CD
 

 

 

 一曲目の「Mutant」から全開である。

 同時にワタシの年齢に見合った理性(笑)は全壊である。

 藤本ひかり Bassは相変わらずうなりまくっておる (^^♪

 

 二曲目「紺に花」で早くも当アルバムのクライマックスに襲われる。

 ビシバシBEATがはじけまくる。

 4人の息の合ったGrooveがタマラナイ。

 歌川菜穂Drumも相変わらず心地よく聴かせよる  !(^^)!  (このジジィはビシバシ来るドラムの音が大好きなんである)

 

 3曲目「ジャンキー」サイコー!

 

 4曲目、先行シングルとなった絶対零度サイコー!

 二つ目のクライマックス

 ‥‥‥‥‥‥‥

 

 人格崩壊で二歳児なみの文(笑)しか思いつかないのでここまでにする。

 とにかくスゴイのである。

 一皮むけた感がある。

 これは売れないとオカシイでしょ。

 もし売れなかったとしたら、その責任は我々にこそ(笑)ある。

 それほどの作品である、と思う。

 

THE PARK

THE PARK

  • 発売日: 2020/04/15
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 

 恐るべきは津野米咲 である。

 卓越したギター

 そしてすべての作詞作曲をこなす彼女。

 今回の彼女の曲作りには”渾身の”という形容詞がふさわしい。

 何だか作曲能力、さらに上がってないか? 

 すべての曲がイイのである。

 ひょっとしたら新Vocalに合わせた曲作りもしてる?

 ゲニオソロシキ(笑)は津野の才能である。

 

 

 さて、Vocal石野理子

 

 今回の作品には”詩情”を感じる曲が多かった。

 「Unite」しかり。

 ソナチネしかり。

 「夜の公園」しかり。

 「曙」しかり。

 

 ひょっとしたら今まで(旧メンバーのとき)の曲にも、 ”詩情”は溢れていたのかもしれない。歌詞レベルでは。

 しかし、おそらく日本一の女性Rockヴォーカリストである旧Vocal・佐藤千明の”歌”はGrooveが豊か過ぎて、ワタシはその詩情にまで心が向いて行かなかったのかも知れぬ。

 それはあくまでワタシの責任(笑)である。

 石野理子については、前回記事で「今後に期待」などと上から目線(笑)のカンジで言ってしまったが、この「 ”詩情”を感じさせるVocal」こそが彼女のストロング・ポイントなのではないか。

  

 

 さてひと通り聴いてみた、この『THE PARK』

 赤い公園最高傑作『熱唱サマー』に匹敵する作品かどうか、聴き込みが足りない現時点ではまだ不明。

 「journey」に匹敵する曲はサスガに無かったが、それはしょうがない。

 あんなスゴイ曲は10年に一曲でるかどうか、であるから。

 しかし「THE PARK」はかなり高いレベルで語られるべき作品であることは間違いない。

 これはコロナ過で乾ききった”街”の向こう側に、突如として蜃気楼のように現れた「オアシス」である。

 

 あとは、チアキ佐藤千明ソロ・デビュー・アルバムを心待ちにしたい。 

 

 

P.S. ワタシは初回生産限定版(特典なし)を購入したのだが、Disc2ライヴ音源も素晴らしい。ライヴで聴くと彼女たちの演奏力の高さ がよく分かる。 

THE PARK (初回生産限定盤) (特典なし)

THE PARK (初回生産限定盤) (特典なし)

  • アーティスト:赤い公園
  • 発売日: 2020/04/15
  • メディア: CD
 

 

珠玉の70's~80's Japanese Pops &Rock(16)無味乾燥な日々、泉谷しげる「春夏秋冬」を聴く

IZUMIYA-Self Covers

 コロナの猛威はいまだに”終わり”が全く見えない。

 むしろ これからが”本番”なのかもしれない という、不安を伴う予感。

 世界中が「ギスギス」という嫌な音を立て始めている。

 

 暖かい春なのに、街では”寒風”が吹きすさぶ。

 味気の無い、しかし妙な緊張感の漂う日々。

 

 

 

 このところ泉谷しげる 「春夏秋冬」を聴いている。

 何故だかわからないが、無性に聴きたくなるのである。

  

 聴いているのは専ら、80年代末に出たロック・ヴァージョン

 70年代初めのオリジナル・ヴァージョンフォークの名曲だが、ロック・ヴァージョンの方は、当時の超一流のバンドマン(当然ロック系)達がバックを務めた

 バンド名は「Loser」。

 前回(「珠玉の70's~80's Japanese Pops &Rock(15)ルースターズよ、もう一度」)で紹介したギタリスト下山淳も参加している。

 

kagenogori.hatenablog.com

                          

 

 

 この「春夏秋冬」を冒頭に据えたアルバム『IZUMIYA・SELF COVERS』は、自らの過去の名曲を、Rock作品として新たに作り上げたもの。

 全編にわたって重厚かつソリッドなサウンドが鳴り響き、いい意味で枯れた声の泉谷が吠えるように歌う

 名盤中の名盤である。

 

IZUMIYA-Self Covers

IZUMIYA-Self Covers

  • 発売日: 2013/12/25
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 ワタシにとっては、 「春夏秋冬」といえばコチラである。

 オリジナル・ヴァージョンの方は未だになじめていない。

 

 就職したての精神的にも体力的にもキツかった頃に、この曲に出会った。

 ずいぶんこの曲には救われたと思う。

 必死で”闘っていた”あの頃聴いていた音楽は、今でもワタシにとってかけがえのない”財産”となっている。 (とはいえ、以前書いた「自分にとって大切な曲」にこの曲が入っていないのは、単に忘れていたから.笑) 

kagenogori.hatenablog.com

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  季節の無い街に生まれ

  風の無い丘に育ち

  夢の無い家を出て

  愛の無い人に会う

  ‥‥‥‥‥

  今日ですべてが終わるさ

  今日ですべてが変わる

  今日ですべてがむくわれる

  今日ですべてが始まるさ

 

 

 この曲に”潤い”といったものは全く無い。

 楽しい曲でもない。

 ただ殺伐とした人生を生きる”自分”が歌われているだけである。

 しかし苦しい状態にあるときは、この「春夏秋冬」をよく聴いていた。

 聴かずにはいられなかったのだと思う。

 そのような「力」がこの曲にはあるのかもしれない。

 

 この曲を聴いて癒されるわけではない。

 この曲が何かの”答え”に導いてくれるわけでもない。

 ただワタシは、 荒野に独り放り出されてしまうようなこの曲を、今の無味乾燥で息苦しい日々の”糧”としたい。

 そう思うだけである。

 

IZUMIYA-SELF COVERS (+1)

IZUMIYA-SELF COVERS (+1)

 

 

珠玉の70's~80's Japanese Pops &Rock(15)ルースターズよ、もう一度

THE ROOSTERS

 

 ザ・ルースターズThe Roosters)。

 若き日のワタシにとって日本のRockといえば、まず佐野元春、そしてシーナ&ザ・ロケッツであり、ザ・ルースターズであった。

 あとの二つはどちらも博多出身、あるいは拠点としたRockバンドである。

 

 当時のワタシは博多のRockにアコガレのような思いを抱いていた。

 ”めんたいロック”について多くを知っているわけではなかった。

 それでも当時のワタシには、博多に住む人たちに嫉妬にも近い”羨望”があった。

 

 なぜなら、博多のRockには、「BEAT」が横溢していたからだ。

 もちろん”めんたいロック”は、ギターも素晴らしかった。

 鮎川誠は日本トップクラスのギタリストだと今でも思っている。

 

 しかし当時も今も、ワタシにとってRockとは「BEAT」なのである。

 いくらゴリッパなゴタクを並べられても、BEATを感じられないRockはワタシにとってはRockでは無かったのである。

 だから当時まわり中が騒いでいた尾崎豊(多分それなりに一流のミュージシャンがレコーディングに参加していたはずだからBEATはしっかりあったはずと思うのだが、尾崎自体の”歌”にそれを感じなかったのだ)にしても、ワタシにとってはRockでは無かった(※個人の感想です)し、興味もあまり湧かなかった。

 

 博多のRockこそが、ワタシにとっての理想的なRockだったのだ。

 

 

 博多のRockには、ニンゲンの”本能”に根差した”衝動”や”欲望”が強く感じられた。*1

 強烈なBEATにのせて。

 だからこそ、リクツ抜きで好きになれたのであろう。

 十代後半から二十代前半の若者(バカモノ=当時のワタシのことですね)にとっては、キケンな代物である。

 その意味で、シーナ&ザ・ロケッツは強烈だった。

 彼らのRockには”衝動”や”欲望”に向かう「爆裂的なエネルギー」があった。

 

 ”衝動”や”欲望”という点ではルースターズも負けてはいなかった。

 しかし、ナニカが違った。

 ソコに向かうエネルギーは確かにあるのだが、どこか斜に構えているというか、衝動・欲望の裏側にある”虚しさ”とか”どうしようもないアキラメ”のようなものがあった*2

 にもかかわらず、その向こう側にはナニモ無いと分かっていながら、ソコに突っ走っていく感覚

 

 ある意味、もっともキケンな匂いがした

 それがルースターズのRockだったのだ。

 

 ワタシがもっともルースターズらしいと感じる曲の一つは、’80年の1st『THE ROOSTERSに収録の「恋をしようよ」である。

 

THE ROOSTERS

THE ROOSTERS

 
THE ROOSTERS(紙)

THE ROOSTERS(紙)

  • アーティスト:THE ROOSTERS
  • 発売日: 2003/09/10
  • メディア: CD
 

 ※BEAT系ロックンロールのすべてがここに詰まっている。

 大江慎也ケレン味の無いカラッとしたVocalと、後々まで日本のロックシーンを牽引することになる花田裕之(g)、井上富雄(b)、池畑潤二(ds)が放つ瑞々しくソリッドなサウンドは、もはや”宝物”。

 

 タイトルの”ほのぼの感”にダマされてはいけない(笑)。

 ”衝動と欲望”へ向かう、そのあまりにもストレート過ぎる歌詞(笑)。

 

 その歌詞をここで明示することははばかられる(笑)ので、ネット上の何らかの方法で(笑)試聴するなり歌詞を確認するなりしてほしい。

 

DIS

DIS

 
DIS(紙)

DIS(紙)

  • アーティスト:THE ROOSTERS
  • 発売日: 2003/09/10
  • メディア: CD
 

 ※大江の精神状態がヘヴィーになってきた影響か、変化の兆しが見え始めてきた4thアルバム。

 ニューウェイヴっぽくなってきたサウンドと影のある歌詞。

 皮肉にもそれが「I'm Swayin' In The Air」「Sad Song」という二大名曲を生んだ。

 

 

 ある意味、これほど”紆余曲折”という言葉が似合うバンド(笑)も他にないと思う。

 精神を病んでしまって活動することもままならなくなってしまった大江は、傑作『φ(ファイ)』を最後にバンドを退いた。 

PHY

PHY

 
φ(PHY)(紙)

φ(PHY)(紙)

  • アーティスト:THE ROOSTERZ
  • 発売日: 2003/09/10
  • メディア: CD
 

※ 大江の状態が悪化したこともあって、 『DIS.』から加入した下山淳(g)と花田の”色”が強まった作品だが、これも皮肉なことにRock史に残る名盤となった。

 幻想的で浮遊感漂うロックンロールは唯一無二。

 

 それからもルースターズ花田裕之(g)をメインVocalに据えて、花田と下山の二頭体制で活動を続けたが、ワタシはその頃の作品をまったく聴いていない。

 花田と下山に不満があったわけではない。

 むしろ彼らはずっと気になる存在で、他アーティストの作品に名前がクレジットされていれば、必ずチェックしていたほどだ。

 しかし、大江のいないルースターズには、何故かまったく食指が動かなかったのだ。これはどうしようもない。

 ルースターズはその後、数作を残して解散した。

 

 

 ワタシはルースターズを離れてしまったが、前述の通りメンバーの動向は気にし続けた。

 

  たとえば佐野元春の’04年の名盤『THE SUN』

 

THE SUN (通常盤)

THE SUN (通常盤)

 
THE SUN (初回生産限定盤)

THE SUN (初回生産限定盤)

 
THE SUN

THE SUN

  • 発売日: 2018/05/23
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 個人的にはこれが佐野元春の最高傑作だと思っているが、’04年の発売と共に購入し、その”THE HOBO KING BAND”のクレジットのなかに「Bass : 井上富雄の名を見つけたときはうれしかった。*3

 

 ”そうか、いまは佐野さんと一緒にRockしてるのか”。

 ”ザ・マイスター”佐野元春(当時はバンドのメンバーから”棟梁”と呼ばれていたらしいが.笑)にも認められていたであろうその実力。

 当時のホーボー・キング・バンドは、元ボ・ガンボスDr.Kyon(key)をはじめとして、佐橋佳幸(g)、元HEARTLAND古田たかし(dr)といった超一流バンドマンがそろった、おそらく当時日本一のRock'n'Roll Bandだった。

 その中に井上富雄の名があるのが、妙に誇らしかった。

 井上はその後もベーシストとして、アーティストとして、日本Rock界の第一線であり続けた。

 

 

 今回、タイトルはルースターズよ、もう一度」としたが、再結成や新譜の発表を望んでいるわけではない。(実際は何度か再結成を繰り返しているらしい。快復した大江も参加しているとかで、安堵。)

 

 ルースターズの、そして大江慎也のRockは、あの時代のものだったと思うからである*4

 

 そして今またルースターズを聴きなおそうとしている。

 ワタシのなかにルースターズ的”なナニカ、あるいはルースターズを求めていた頃に心のなかに持っていたナニカ、それが蘇ろうとしているのかもしれない。

 ジジイのくせに困ったモンである(笑)。

 

 こうなればあの頃聴いていた、聴きたかった、パンク/ニューウェイヴ、めんたいロック、東京のインディーズシーン等を再度掘り起こしてみよう。

 あの頃聴きたくても入手できなかったアコガレのTHE FOOLS、アコガレのNICKEY & THE WARRIORS、アコガレの‥‥etc.。

 某通販サイト(笑)で検索すれば手に入るはず。

 その暁にはカミサンへの借金がまた増えるのだが(笑)。

 

 いい時代になったものである。

 長生きはするもんだなぁ(笑)。

 若い頃は、幼少から体が弱かったこともあって、ジブンが50過ぎどころか、30まで生きて自分の家族を持つなんて全く想像がつかなかった。

 ここまでの人生、 ”辛い苦しい”はごく当たり前のように、常に傍らにあった

 数えきれないほど失敗もした。

 数えきれないほど恥もかいた。

 たくさんバカにもされてきた。

 よくぞ途中で折れずに来れたもんだ。

 

 40代も後半になってようやく、歳をとるごとにほんの少しずつではあるが人生がラクになりつつあることに気が付き始めた。

 落ち着いてきたのは、ここ2,3年のこと。

 長生きはするもんである。

 長く生きていればイイコトもある

 人生はこれからだ(笑)。

 そうなったらそうなったで、またあの頃の”ナニモノカ”が蘇りつつある。

 困ったもんである(笑)。

*1:その意味では尾崎豊も似たようなものだったが、なによりワタシにはBEATがあまり感じられなかったし、感情的(あるいは情緒的)な歌詞や表現にも半ば生理的な嫌悪感を抱いてしまった。当時のワタシにすれば、それはRockというより演歌に近いものだったのである。自分自身を対象化、つまり第三者の目で見ることができなければ、それはRockでは無い。言い過ぎは承知である(笑)。

*2:それが、ルースターズ、というより大江慎也(vo)独特の”せつないカンジ”を生み出していたのかもしれない。

*3:実はこのバンドの始まりである96年発売の『FRUITS』のときから井上は参加していたのだが、ワタシは全く気づいていなかった(笑)。全くもう(笑)。

*4:大江自身はその後ソロとして活動し、知らなかったが作品も多数発表しているらしい。是非聴かなければと思っている。

つ、ついに不朽の名盤『SUN CITY』がわが手元に

Sun City: Artists United Against Apartheid [LP] [Analog]

 

 数十年ぶりである。

 この大地を揺るがすようなBEAT

 魂を揺さぶる叫びに

 我が身をゆだねたのは。

 

 

 昨年、日本中を、いや、世界中を大いに沸かせたラグビーW杯

 大躍進を遂げた日本代表チームを準々決勝で撃破し、

 決勝でもイングランドを圧倒して優勝を果たした南アフリカ代表

 白人選手と黒人選手が共に手を取り合って力を尽くして勝ち取った、感動的な優勝だった。

 

 

 

 今の若い人たちは知っているだろうか。

 

 かつての南アフリカ

アパルトヘイトという悪しき制度があったことを。

 

 その詳しい説明や歴史的経緯をここで述べるつもりはないが、

 一言で言えば「人種隔離政策」のことである。

 

 白人と黒人、そして有色人種は厳格に区別され、

 白人以外をすべて差別の対象とする「制度」だった。

 

 いや、例外があった。

 日本人である。

 

 貿易相手として南アフリカの経済におおいに「貢献」していた日本

 

 日本人だけは名誉白人の”称号”を与えられ、

「ある程度」、白人と同等の扱いを受けることを「許されていた」。

 

 日本中がバブルに浮かれ、

 パリのブランド専門店に集団で訪れてはブランド品を買いあさり、

 日本人そして日本人ビジネスマンが「エコノミック・アニマル」と

 世界中で揶揄されていた頃のことである。

 

 そんなに昔の話ではない。

 世界中からの猛烈な批判と反対運動を受け、

 初めて実施された全人種による総選挙

 ネルソン・マンデラが大統領となり、

 この制度が撤廃されたのはほんの25年ほど前、1994年のことである。

 

 その大きな流れのささやかなきっかけの一つともなった(少なくともワタシはそう信じている)のが、

 この不朽の名盤、 『サン・シティ』である。

 

 

 サン・シティとは、その南アフリカにあった一大リゾート地の名前である。

 

 もちろん当時は白人のためだけのリゾートであった。

 いまでもあるのかは知らない。

 

 サン・シティでは白人の観光客のためにいろいろなイベントを催していた。

 

 世界的に著名なアーティストを招いての

 ロック・コンサートもその一つだった。

 

 ”招く”と言っても世界的な批判を受けていた頃のことだから

 巨額のギャラで”釣る”しかない。

 

 それでそれなりに多くのアーティストを招くことができた。

 ロッド・スチュアート

 そして、いまや”崇敬”の対象ともなっている(ワタシも大好きだった)

 クィーンなども招かれて、多額の報酬を得ていた。

 

 一方そのような状況も含めて、

 事態を憂慮するピーター・ガブリエルのようなアーティストも

 当然多くいた。

 ブルース・スプリングスティーンのバックをつとめた

 E・ストリート・バンドのギタリストで、

 ソロ活動のときはリトル・スティーヴンとも名乗っていた

 マイアミ・スティーこと、

 ティーヴ・ヴァン・ザントもその一人だった。

 

 彼はアルバム・タイトル曲ともなる「SUN CITY」を書き上げると、

 賛同する多くのアーティストたちに声をかけ、このアルバムを作り上げた。

 

 ロック、ソウル、ファンク、ジャズ、ヒップ・ホップ

 そしてアフリカのミュージシャンなど、

 さまざまな分野のアーティストたちが参加した。

 

 その名もアパルトヘイトに反対するアーティストたち」 (Artists United Against APARTHEID

 

 そこには人種の壁も、ジャンルの壁も無かった。

 ティーヴ・ヴァン・ザント 、 

 盟友のスプリングスティーンクラレンス・クレモンス

 ピーター・ガブリエル 、  ホール&オーツ

 U2ボノ 、   ルー・リード 、  Run-D.M.C. 、 

 JAZZからは御大マイルス・デイヴィス

 ハービー・ハンコック 、  ロン・カーター 、‥‥‥etc.。

 

 

 

 参加メンバーのダリル・ホールは、

 

 ギャラのためにリゾート地サン・シティで歌った

 クイーンロッド・スチュアートを名指しして、

 

「クソ野郎」と罵った。

 

 熱い男である。

 

 

 

 Run-D.M.C. をはじめとするラッパーたちも

 音楽の壁を越えて集結した。

 

 彼らは「Let Me See Your I.D.」で皮肉たっぷりに、

 しかし怒りを込めて、熱く、COOLなラップを披露した。

 いまのヒップ・ホップ好きの若者たちにも、ぜひ聴いて欲しい曲である。

 

 

 ”手下ども”を引き連れたマイルス・デイヴィスも、

 いつも以上の鋭い眼光をギラつかせ、いつも以上に眉間にシワを寄せながら、

 やはり熱くCOOLに演奏してみせた。

 

 「The Struggle Continues」

 ”闘い”はまだ終わっていない。

 

 常に何かと”闘って”きたマイルス

 ジャズ史にも残るべき名演となった。

 

 

 これ以外の曲もヒップ・ホップなのか、

 ロックなのか、ジャズなのか、

 アフリカン・ミュージックなのか、判然としない曲が多い。

 

 すべての音楽的要素が、混然一体となり、融け合っているのだ

 

 

 白眉はやはりタイトル曲「SUN CITY」である。

 

 激しく熱い、大地のBEAT。

 魂の咆哮。

 

 そうなのだ。

 この二つこそが、この曲に限らずアルバム全体を流れる血潮であり鼓動。

 

 ただ根底にあるのはRockのスピリットである。

 

 ワタシはそう思う。

 

 このアルバムを聴かずしてロックは語れない。

 

 

 

 

 これを聴かなくなって数十年。

 若い頃引っ越しを何度か繰り返したこともあって、レコードを紛失。

 多分捨てられたのだろう。

 

 

 ここ数年、久しぶりに聴きたくなってAmazonなんかをチラチラのぞいてみたりはしていたものの、中古の古いCDかレコードしかなくて断念、を繰り返していた。

 昔のCDは音質悪いし、レコードプレーヤーも持っていないし。

 

 

 昨日(3/21)のこと。

 Amazonで何十度目かの「サン・シティ」検索を行ったところ、

 いつもは見ない文字列が。

 

 ”MP3ダウンロード”。

 

 目を疑ったが、キーボードを打つ手が震えるのもモノともせず、

 一も二もなくダウンロード。

 

Sun City: Artists United Against Apartheid (Deluxe Edition)

Sun City: Artists United Against Apartheid (Deluxe Edition)

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

  

 そして数十年ぶりのヨロコビ、感動、熱い思い(笑)。

 エラソーに曲の解説なんかしてみたけど、

 実際は忘れていた曲もあったりした(笑)。

 

 とりあえずこれでまた、あと数十年は生きられる(笑)。

 まわりはメーワクかも知らんが(笑)。

 

 

 

ジジイはこれからも「赤い公園」を応援するゾ

熱唱サマー(通常盤)

 

 自分の娘の影響(笑)で数年前からイマドキのJapanese Rockを聴き出しているが、いやはや、イマの若いやつらのレベルの高さと言ったら。 

kagenogori.hatenablog.com

 

 

 とくにGirls Rock Band、なかでも各バンドのリズムセクション(Rockでもこの言い方でいいんでしょうか?)、つまり女性ベーシスト女性ドラマーの質の高さにはちょっと驚いている。

 ひょっとしたら男より女性の方がリズム感が優れているのではなかろうか。

 そういえば昔のGirls Rock BandのハシリだったZELDAドラム小澤亜子、センスのカタマリだったもんなぁ。

 

 

 それはともかく、数あるイマドキのGirls Rock Bandの中でワタシが最も気に入っているのが「赤い公園」である。

 

 優れた楽曲、

 ギター、ベース、ドラム…怖ろしくハイクォリティの演奏力、

 HardなRockからコケティッシュものまで変幻自在の表現力のVocal

 さらには、メンバー4人全員が美形、

 という奇跡(笑)のようなバンドなんである。*1

 

 HeavyでColorfulで濃厚なサウンドに大いに与(あずか)っているのは、間違いなく超絶リズムセクションドラムベースである。

 

 しかし、である。

 このバンドの核はまぎれもなくギターを担当するバンマス(=リーダー)、津野米咲(つの・まいさ)である。ワタシなんぞが言うまでもなく。

 断言するが彼女は天才である。

 赤い公園の老若男女すべてを魅了する(ハズである)豊かな音楽性は、彼女の才能にその多くを依拠する。

 才能が豊か過ぎて、却ってメガブレイクできないのかも知れぬ。

 とにかくやりたいことが多過ぎるのだ、彼女には。

 それをいとも容易く高いレベルで表現出来てしまえる他のメンバーの実力も相当なものである。あんなに可愛いのに(笑)。 

赤飯(通常盤)

赤飯(通常盤)

  • アーティスト:赤い公園
  • 発売日: 2018/02/14
  • メディア: CD
 
赤飯

赤飯

  • 発売日: 2018/02/14
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

津野米咲の巨大な才能、そして彼女たちの卓越したバンド・アンサンブルを手っ取り早く(笑)実感するにはこのベストが一番。オススメは 『ミュージックビデオ盤』。”DISC2”にそれまでのPVがすべて収録されている。

 

 と、ここまでは旧メンバー構成でのハナシ。

 おそらく日本一の女性Rockヴォーカリストである佐藤千明*22017年、アルバム『熱唱サマー』を置き土産に脱退。

 

熱唱サマー(通常盤)

熱唱サマー(通常盤)

  • アーティスト:赤い公園
  • 発売日: 2017/08/23
  • メディア: CD
 

 

 2010年代のRockアルバムのBest10に必ず入るであろう、この『熱唱サマー』(ワタシの中ではBest1ですが)。

 あとになって思えば、送られる側の佐藤千明と、送る側の残留メンバー(他にもっといい言葉はなかったモノか.笑)の”思い”がコレデモカと込められたアルバムだったのだ。

 

熱唱サマー(初回限定盤)(DVD付)

熱唱サマー(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:赤い公園
  • 発売日: 2017/08/23
  • メディア: CD
 

 

 佐藤千明にとって最後のシングルとなった「journey」におけるラストの絶叫、そして張り裂けんばかりの感情ほとばしるギター、ベース、ドラム

 それに続くアルバムラスト曲「勇敢なこども」

 ナミダ無くしてこの2曲は聴けないというファンも多かったのではなかろうか。

 

熱唱サマー

熱唱サマー

  • 発売日: 2017/08/23
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 かくいうワタシもファンの一人として抜け殻(笑)のような状態にしばらく陥っていたら……赤い公園がいつの間にか復活していた(笑)。

 しかも新Vocalは10代!

 当然美形(笑)。

 なんということであろうか(笑)。

 

 あわててAmazonにて新生・赤い公園のミニアルバム(でいいのいかな?) 『消えない』

 

消えない - EP (特典なし)

消えない - EP (特典なし)

  • アーティスト:赤い公園
  • 発売日: 2019/10/23
  • メディア: CD
 
消えない - EP

消えない - EP

  • 発売日: 2019/10/23
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

と、シングル絶対零度を購入。

 

絶対零度 (通常盤) (特典なし)

絶対零度 (通常盤) (特典なし)

  • アーティスト:赤い公園
  • 発売日: 2020/01/29
  • メディア: CD
 
絶対零度 (期間生産限定盤) (特典なし)

絶対零度 (期間生産限定盤) (特典なし)

  • アーティスト:赤い公園
  • 発売日: 2020/01/29
  • メディア: CD
 
絶対零度

絶対零度

  • 発売日: 2020/01/29
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 どちらも楽曲の良さ、演奏の確かさは相変わらず(というより少しグレードアップしてる?)。

 問題は新Vocalの力量。なんたって10代ですからね。

 

 ジジイの心配などだいたい杞憂に終わるもの(笑)ではあるが、今回も例外ではなかった(笑)。

 悪くない。

 いや、すごくいいのではないか。

 もちろん佐藤千明のように変幻自在というわけにはまだまだいかないが、今後に非常に期待を持たせる実力を感じる。

 

 なかでも、ワタシのお気に入りは『消えない』収録の「Yo-Ho」である。元気にさせてくれる曲である。

 

 とにかく、新メンバー構成による早急なるフルアルバム発表を熱望するものである。

 

 

 一方の佐藤千明も「チアキ」の名で2曲入りシングルをいつの間にか(笑)出していた。

 ワタシがボーっとしている間に(笑)。

向かい風/Blueberry Night

向かい風/Blueberry Night

  • 発売日: 2019/03/02
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 これがまた、2曲とも感動的なほどに素晴らしい出来上がなんである。

 作詞作曲サポートメンバーなどの詳細はよく分からんのだが、おそらく一流のメンバーが集まったのであろうと想像させるに十分なグルーヴ感たっぷりのバンドサウンドをバックに楽し気に歌うチアキの声に、ひとまず安心、どころではなくジジイは快哉を叫んで(笑)しまうのである。

 やはり早急なるソロアルバムの発表を熱望するものである。

 

 とにもかくにも新生・赤い公園ソロアーティスとなったチアキ

 ジジイはニギリコブシを突き上げつつ、これからも応援する決意を勝手に(笑)固めたのである。

 当人たちはメーワクでしょうが(笑)。

 

(追伸)

 赤い公園4月にニューアルバムを発表するみたいだね(笑)。

 いま知った(笑)。

 

*1:YouTubeとかでミュージックビデオを観て確認していただければ。オススメMVは「NOW ON AIR「KOIKI」「journey」「黄色い花」もいい。

*2:ちなみに以前紹介した「きのこ帝国」のVocalは佐藤千亜妃。ややこしいがワタシはどっちも好きである.笑

珠玉の70's~80's Japanese Pops &Rock(14)春に聴きたくなる邦楽

So Nice

 久しぶりだなぁ、このシリーズ(笑)。

 松田聖子風立ちぬを採り上げた前回の(13)から約五か月振り(笑)。 

kagenogori.hatenablog.com

 

 もうだからそろそろ高校野球の話題もやりたいんだが、センバツあるかどうかわからないからね(😢)。

 

 

 

MAMALAID RAG

 『SO NICE』

So Nice

So Nice

  • アーティスト:MAMALAID RAG
  • 発売日: 2014/05/14
  • メディア: CD
 
So Nice

So Nice

  • 発売日: 2014/06/18
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 『LIVING』

LIVING

LIVING

  • アーティスト:MAMALAID RAG
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: CD
 
LIVING

LIVING

  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 『the essential MAMALAID RAG

the essential MAMALAID RAG

the essential MAMALAID RAG

  • 発売日: 2014/04/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
the essential MAMALAID RAG(初回生産限定盤)(DVD付)

the essential MAMALAID RAG(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:MAMALAID RAG
  • 発売日: 2010/04/07
  • メディア: CD
 

 

  真っ先に紹介したいのが、このMAMALAID LAG

 

 朝のキラキラした透明な空気。

 あたたかな午後のまどろみ。

 爽やかな初夏の風。

 

 優しく温かいメロディに乗る、優しく温かいVocal。

 小さなガラス玉のように美しく、それでいてぶ厚く確かなサウンド、高いクォリティ。

 そのすべてに ”Mellow” という形容詞が付く。

 

 こう書くと大瀧詠一を思い出す人も多いだろうが、まさに大瀧詠一にそっくりなんである。

 メロディセンスもVocalも、サウンドも。

 あえて言えば「屈託をすべて取り去った大瀧詠一 (笑)のような。

 大瀧さん、屈託だらけ(笑)というか、ちょっとヒネ曲がっていた(笑)もんね。

 まあ、そこに凄みというか深みが生まれていたわけだけど。

 まあとにかく、POPSに大瀧さん並みのクォリティを求めたいヒトには絶対おすすめデス。

 大瀧さんより”柔らかい”分、春っぽいし(笑)。

 

 

 

大瀧詠一 

  『EACH TIME』

EACH TIME 30th Anniversary Edition

EACH TIME 30th Anniversary Edition

  • アーティスト:大滝詠一
  • 発売日: 2014/03/21
  • メディア: CD
 
EACH TIME 20th Annniversary Edition

EACH TIME 20th Annniversary Edition

 

  大瀧さんについてズイブンヒドイコト(笑)書いてしまったザンゲというわけではないけど、これも春に聴きたいアルバム。

 ’84年発売当初のオリジナル盤には無かった「Bachelor Girl」が、この20th、30th盤には追加され、曲順もオリジナルとはガラッと変わっている。

 個人的にはオリジナル盤の曲順が好きなんだけど。

 大瀧さん自身も、当時の雑誌インタビュー(たしか『MUSIC STEADY』だったと思うのだが…)で、 「曲順にはこだわって時間をかけた」みたいな発言をしていたハズなんだけどなぁ(笑)。

 「魔法の瞳」で始まってこその”春の名盤”なのだが。

 

 

 

PSY・S

 『PIC-NIC』 

PIC‐NIC

PIC‐NIC

  • 発売日: 2016/05/18
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 松浦雅也氏が奏でるナンダカよく分からん名前(笑)のシンセサイザー的楽器(こういうトコロにド素人感が出ますな.笑)の、乾いたビートにのった歯切れの良いサウンド

 CHAKAの伸びのある気持ちの良いハイトーンVocal。

 類まれなるPOPセンスのなかに、どこか懐かしさを覚えるメロディ。

 から初夏にかけてのPSY・Sは最強である。

 うららかな春の日射し舞う坂道を歩きながら聴きたい(笑)。

 

 

  

伊藤銀次 

 『STARDUST SYMPHONY』

STARDUST SYMPHONY ’65-’83

STARDUST SYMPHONY ’65-’83

  • アーティスト:伊藤銀次
  • 発売日: 2007/10/24
  • メディア: CD
 
STARDUST SYMPHONY '65-'83

STARDUST SYMPHONY '65-'83

  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 春の夕暮れ時から宵闇にかけて、FMラジオを聴くように聴くアルバムである。

  これを聴くたび、心が辛く苦しい夜に抱きしめるようにして聴いていた若い頃を思い出す。

 「ビューティフル・ナイト」は自分にとって大切な曲となっている。

 

kagenogori.hatenablog.com

 

 

 

佐野元春 

 『Cafe Bohemia』

Cafe Bohemia

Cafe Bohemia

  • アーティスト:佐野元春
  • 発売日: 2013/02/20
  • メディア: CD
 
Cafe Bohemia(完全生産限定盤)(アナログ盤) [Analog]

Cafe Bohemia(完全生産限定盤)(アナログ盤) [Analog]

  • アーティスト:佐野 元春
  • 発売日: 2019/08/21
  • メディア: LP Record
 
Cafe Bohemia

Cafe Bohemia

  • 発売日: 2018/03/14
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

  就職したての春、これを聴いては心を奮い立たせていたものである。

 これからの人たちにも是非聴いて欲しいアルバムである。

 歌詞の内容などよく分からんでもいい。

 実際、よくわからん歌詞だから(笑)。

 ただ、よく分からんでも、なぜかココロが沸き立つ、奮い立つ。

 それで充分なんである。そして、それが大事。

 ROCKとは、そういうもんである。ヘリクツは要らんのである。

  

 

 

上々颱風

 「菜の花畑でつかまえて」

上々颱風2

上々颱風2

  • アーティスト:上々颱風
  • 発売日: 1991/03/21
  • メディア: CD
 
上々颱風2

上々颱風2

  • 発売日: 2016/04/13
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 これはアルバムではなく、名作上々颱風2』のラストに収録される曲である。  

 ある意味、究極の癒し曲である。

 どういうことかというと、心を「バカ」にして聴ける曲(笑)なのである。

 これを聴いているとウジウジ悩んでいる自分がバカバカしく思える。

 ウチ(内、あるいは家)に籠もってないで、春は野に出て日射しをいっぱいに浴びよう。

 チョウが舞う花を愛で、カエルやオケラが顔を出す田んぼのあぜ道を踏みしめよう。

 なんだか本当にバカっぽいが(笑)、そんな気にさせてくれる曲である。

 そして究極のフレーズ。

  

  愛はメロディ、リズムは生命(いのち)

    愛に生命(いのち)を吹き込んで”

 

 なぜだかワタシは、ここでいつも感動するのである。

 ナミダが出そうになることもある。

 何故だかは知らん。

 なぜだか知らんが、このフレーズを聴くと、ジブンを含めたすべての生命が愛おしく、大切に思えてくるのである。

 

kagenogori.hatenablog.com

 

春のボンヤリした空気の中で聴く「きのこ帝国」の3枚+1

ロンググッドバイ

 

 ちょっと触れただけで壊れそうな心。

 ちょっと触れただけで何かを壊してしまいそうな暴力性を秘めた心。

 

 

フェイクワールドワンダーランド

フェイクワールドワンダーランド

 
フェイクワールドワンダーランド

フェイクワールドワンダーランド

  • 発売日: 2014/11/26
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 2曲目「クロノスタシス」はやはり名曲。超名曲。

 

 

 そのような若者(という言葉を使っている時点ですでにジジイですな.笑)の内面を極上のサウンドで表現するRockバンド、きのこ帝国

 とにかくいい曲が多いのである、このバンド。

 

愛のゆくえ(通常盤)

愛のゆくえ(通常盤)

  • アーティスト:きのこ帝国
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: CD
 
愛のゆくえ

愛のゆくえ

  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

  ※タイトル曲「愛のゆくえ」はワタシが個人的に一番好きな曲

 

 

 現在は活動休止中らしいが、はやく復活して欲しいもんである。

 

タイム・ラプス(通常盤)

タイム・ラプス(通常盤)

  • アーティスト:きのこ帝国
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2018/09/12
  • メディア: CD
 
タイム・ラプス

タイム・ラプス

  • 発売日: 2018/09/12
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

  ※最初聴いた時は持ち前のハードなサウンドがソフィスティケート(いまだによく言えん言葉.笑)されたみたいで少々ガッカリしたが、いま改めて聴くとすごくいい。

 

 

 そんな彼らの世界観は、春の”楽しいんだか不安なんだかよく分からん”空気感によくマッチする。

 まぁ、べつにどの季節に聴いてもいいんだが。

 

ロンググッドバイ

ロンググッドバイ

 
ロンググッドバイ

ロンググッドバイ

  • 発売日: 2014/01/08
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

  ※一番春っぽいのがこれかな。

 

 3枚+1の”+1”はこのミニアルバム『ロンググッドバイ』 。 

 

 

 ちなみにアルバムとしては1stになる『eureka』はあまりオススメしない(笑)。 

 ちょっと聴くのがツライ、少なくともジジイには(笑)。