久しぶりだなぁ、このシリーズ(笑)。
松田聖子の『風立ちぬ』を採り上げた前回の(13)から約五か月振り(笑)。
もう春だからそろそろ高校野球の話題もやりたいんだが、センバツあるかどうかわからないからね(😢)。
『SO NICE』
『LIVING』
『the essential MAMALAID RAG』
真っ先に紹介したいのが、このMAMALAID LAG。
朝のキラキラした透明な空気。
あたたかな午後のまどろみ。
爽やかな初夏の風。
優しく温かいメロディに乗る、優しく温かいVocal。
小さなガラス玉のように美しく、それでいてぶ厚く確かなサウンド、高いクォリティ。
そのすべてに ”Mellow” という形容詞が付く。
こう書くと大瀧詠一を思い出す人も多いだろうが、まさに大瀧詠一にそっくりなんである。
メロディセンスもVocalも、サウンドも。
あえて言えば「屈託をすべて取り去った大瀧詠一」 (笑)のような。
大瀧さん、屈託だらけ(笑)というか、ちょっとヒネ曲がっていた(笑)もんね。
まあ、そこに凄みというか深みが生まれていたわけだけど。
まあとにかく、POPSに大瀧さん並みのクォリティを求めたいヒトには絶対おすすめデス。
大瀧さんより”柔らかい”分、春っぽいし(笑)。
『EACH TIME』
大瀧さんについてズイブンヒドイコト(笑)書いてしまったザンゲというわけではないけど、これも春に聴きたいアルバム。
’84年発売当初のオリジナル盤には無かった「Bachelor Girl」が、この20th、30th盤には追加され、曲順もオリジナルとはガラッと変わっている。
個人的にはオリジナル盤の曲順が好きなんだけど。
大瀧さん自身も、当時の雑誌インタビュー(たしか『MUSIC STEADY』だったと思うのだが…)で、 「曲順にはこだわって時間をかけた」みたいな発言をしていたハズなんだけどなぁ(笑)。
「魔法の瞳」で始まってこその”春の名盤”なのだが。
PSY・S
『PIC-NIC』
松浦雅也氏が奏でるナンダカよく分からん名前(笑)のシンセサイザー的楽器(こういうトコロにド素人感が出ますな.笑)の、乾いたビートにのった歯切れの良いサウンド。
CHAKAの伸びのある気持ちの良いハイトーンVocal。
類まれなるPOPセンスのなかに、どこか懐かしさを覚えるメロディ。
春から初夏にかけてのPSY・Sは最強である。
うららかな春の日射し舞う坂道を歩きながら聴きたい(笑)。
『STARDUST SYMPHONY』
春の夕暮れ時から宵闇にかけて、FMラジオを聴くように聴くアルバムである。
これを聴くたび、心が辛く苦しい夜に抱きしめるようにして聴いていた若い頃を思い出す。
「ビューティフル・ナイト」は自分にとって大切な曲となっている。
『Cafe Bohemia』
就職したての春、これを聴いては心を奮い立たせていたものである。
これからの人たちにも是非聴いて欲しいアルバムである。
歌詞の内容などよく分からんでもいい。
実際、よくわからん歌詞だから(笑)。
ただ、よく分からんでも、なぜかココロが沸き立つ、奮い立つ。
それで充分なんである。そして、それが大事。
ROCKとは、そういうもんである。ヘリクツは要らんのである。
「菜の花畑でつかまえて」
これはアルバムではなく、名作『上々颱風2』のラストに収録される曲である。
ある意味、究極の癒し曲である。
どういうことかというと、心を「バカ」にして聴ける曲(笑)なのである。
これを聴いているとウジウジ悩んでいる自分がバカバカしく思える。
ウチ(内、あるいは家)に籠もってないで、春は野に出て日射しをいっぱいに浴びよう。
チョウが舞う花を愛で、カエルやオケラが顔を出す田んぼのあぜ道を踏みしめよう。
なんだか本当にバカっぽいが(笑)、そんな気にさせてくれる曲である。
そして究極のフレーズ。
”愛はメロディ、リズムは生命(いのち)
愛に生命(いのち)を吹き込んで”
なぜだかワタシは、ここでいつも感動するのである。
ナミダが出そうになることもある。
何故だかは知らん。
なぜだか知らんが、このフレーズを聴くと、ジブンを含めたすべての生命が愛おしく、大切に思えてくるのである。