のっけからスミマセン、驚かす(笑)つもりは無かったのですが(笑)。
それにしても迫力ありますな、このジャケット。
前回は、ガラにもなくマジメモードが噴出してしまったようだ。
前々回では「当ブログではオモシロオカシクを貫きたい」と高らかに(笑)宣言したハズなのに。
(前々回↓)
(前回↓)
もちろんマジメであっても全然イイのだ。
ただ、当ブログのコンセプト(笑)は、あくまで「オモシロイ記事を書いて、たまに笑いをとる(笑)」というものである。
いま思いついたのだが。
ともかく、ワタシのこのブログでは「オモシロオカシク」を貫くべきなのだ。
その点で言えば、前回は完全には貫くことができていなかった。
そもそも”gori”を自称する五十路男が”愛”を語る(笑)とはナニゴトか。
ジジイ、反省 (._.)
そこで今回は前回の失点(笑)を取り返すためにも、多少の荒療治が必要と判断した。
その荒療治がこの作品(笑)である。
イマのこの時代、放送禁止になってやしないか心配である(笑)。
しかしこれがシーナ&ザ・ロケッツなのである。
彼らがナニを歌おうと、ワタシたちは「そうですか、そうなんですネ」と受け入れるしか無い のである。
なぜなら彼らのいうことは”絶対的に”正しい からである。
われわれの目に表面的にどう映ろうが、彼らは”正しい”ことしか言わない のである。
どういうことか。
”相対的に”タダシイことをいう者はいくらでもいる。
それこそRockの世界にも(とくにイギリスには多い気がする。個人の感想です)。
「相対的に」ということは、そのときの社会情勢やブーム・流行、”世間の空気” などによって変わったりする。
メザトイ連中はそういうことに敏感なもので、そのときどきに合った「正義」や「スローガン」 、 「美しく響く言葉」 (←この場合、あまり深くない言葉が多いので分かるヤツには分かる) などをいち早く発言・表明したり、曲やアルバムのタイトルに使っちゃったりする。
もちろん歌詞にも。
この ”正義” や ”スローガン” というヤツ。
時代や社会情勢等によってイトモカンタンに変化する ものなのである。さっきも言ったが。
それも実にツゴーヨク変わったりする。
「正義」をトツトツと、あるいはシタリ顔で語り出したり、あるいは声高に叫んだりする人物や団体には気を付けた方がいい。(それが政治に関わる人物だったり、マスメディアだったりしたら、尚、要注意だ。)
「絶対的」正しさ とは、そのようなものに振り回されない、時代的にも、地域的にも、”不変”、”普遍”なもの である。
当然、そのときどきの ”知識” 、 ”常識” 、 ”良識” とは無縁でもあるので、一見、あまり ”知性” が感じられない表現にもなりやすい のである。(もちろんそうならない場合も多いのだが)
これを逆にリクツで説明しようとすると、哲学者とかにありがちな(笑)かえってフクザツで分かりにくいものになってしまったりする。
だからホントの意味で賢い人(”愚か”では無い人)は、リクツで説明しようなどという”愚”を犯さない のである。
分かるヤツには分かるし、分からないヤツは分からない。それでいい、と思っている。
ここにリクツで説明しようとする”愚”を放棄(笑)した人たちがいる。
他ならぬシーナ&ザ・ロケッツである。
シーナ&ザ・ロケッツの歌は、まさに”絶対的”正しさ に裏打ちされているのである。
だから、彼らの歌は時代になど左右されない のである。
一見、知性が無い(笑)ように見えても、それは表面しか見ていないワタシやアナタが悪い(笑)のである。(鮎川誠は九州大ダゾ、九州大)
アナタも早く彼らの良さに目覚めたほうが良い。
とにかく「欲望」に向かう姿勢が真っ直ぐ(笑)なのである。
フツーなら眉をひそめてしまうような歌詞でも、シーナ女帝(笑)にこれだけの迫力でHard&Straightにガツンと歌われたら、我々シモベはハハーーッとひれ伏すしかないのである。
本当は高学歴のハズの旦那(鮎川誠)も、いつものようにトボケた顔(笑)でギターをかき鳴らすのみで、女帝に全面的同意のご様子(笑)。
はぁ~、でもカッコいい( ;∀;)
そう、それがカッコいいんだな、シーナ&ザ・ロケッツは。
フロントで忖度ミジンも無く暴れまくる(笑)奥方シーナと、何食わぬ顔で爆音をかき鳴らしつつさりげないサポートを見せる夫君鮎川誠をはじめとするザ・ロケッツの面々。
この”愛”のカタチ(笑)。
そこにこそ彼らのカッコよさの”秘密”が隠されている、とワタシはスルドイ眼光でにらむのである。
今回紹介する「HA!HA!HA! HARD DRUG」 。
同名アルバムのタイトル曲である。
このタイトルにモノ申したいヒトは沢山いるハズである。
もちろんワタシもそのひとりである。
フキンシンなことこの上ない。
ましてやこのご時世。
しかし彼らは、ワタシたちが外野でいかにギャースカ騒ごうともマッタク意に介さず。
RockのBEATに乗せて、ただ「HA! HA! HA!」と笑うのである。
彼らはいったいナニに笑っているのだろうか。
「HARD DRUG」を笑っているわけではない。
ひとつには、彼らは「HARD DRUG」というただのコトバ に ”無条件に”眉をヒソメるワタシたちを嗤っているのである。
そしてついでに言えば「HARD DRUG」をめぐって展開される悲喜劇を嗤っているのだ。
どちらかと言えば、歌詞の内容をリクツで判断すれば、彼らが嗤っているのは後者(悲喜劇)であると解釈しがちである。
しかし彼らの本心は、じつはそこにはない。多分。
彼らの本心、つまり彼らが本当に嗤いたい対象とは、
「HARD DRUG」というコトバ
や
「不謹慎」という社会の中では力を持っているコトバ
に振り回される(であろう)ワタシたち”常識人”
なのである。
ワタシに常識があるかどうか(笑)は、この際問わないでおこうではないか。
ただ、彼らは確信犯的にそうしているわけではない。
リクツで考え抜いた結果、ではないのである。
それは、半ば(あえて半ばと言っておく)無意識のなせるワザなのである。
無意識と言って悪ければ、直感的なもの、である。
彼らは、時代や社会に左右されないナニカ正しいモノ(=真理)を、コトバとしてでは無く、直感的に嗅ぎ取る のである。
そしてそれをそのままストレートに(笑)歌にする。
だから、彼らは”絶対的に”タダシイのである。
だって考えてないんだから(笑)。
海の向こう側、アメリカにも何だかよく似た(笑)バンドが存在した。
’85年以前、デイヴィッド・リー・ロスが在籍していた頃のヴァン・ヘイレンである。
彼らについても一度ちゃんと取り上げてみたいと思う。
(ヴァン・ヘイレンについてはここでも取り上げてます↓)
イカン、またしても何だか半分マジメっぽい(笑)ことを書いてしまった。
マジメを突き放そうとしても突き放し切れない。
もしかして、これがワタシの本性? (#''▽'')
シーナ&ザ・ロケッツについては、 「魔法使いの娘」(アルバム『ROCK ON BABY』収録)も紹介したかったのだが、それはまた別の機会ということにしよう。