今回からは、「真夏の夜のJAZZ」を
3回にわたってお送りします。
2年前の夏にこのような記事を書いてました。
そのときはYouTube貼り付けというワザ(笑)を知らなかったので、
まぁ、今回はそのリベンジ企画です(笑)
長い曲もあるので、時間のあるときにでも、ゆっくりと聴いてみて下さい(*´ω`*)
ジャズトランぺッターとして、最も大きな成功を収めたのは、
「帝王」と呼ばれたマイルス・デイヴィスでしたが、
マイルスは言うなれば、
「トランぺッターとしての自分の才能の無さと闘い続けた」努力の人。
ジャズトランペットの「真の天才」、
それはクリフォード・ブラウンでした。
ここでまず紹介するのは、彼が最初にレコーディングに参加した時のもので、
JAZZというよりは熱帯音楽といった趣なのですが、
これはこれで、非常に面白いものです。
ザワザワした原始の坩堝のようなエネルギーがたまりませんが、
この中でクリフォードのトランペットだけが、ジャズ然としています。
「アイ・カム・フロム・ジャマイカ」
クリフォードのトランペットは1分27秒からです。
次も同じくクリフォード・ブラウンです。
1曲目は最初のレコーディングでしたが、
これは最後の録音、死の直前のライヴ・パフォーマンスです。
11分(!)というトンデモなく長い曲で気が引ける(笑)のですが、
ぜひ聴いていただきたい曲なのです。
高校生の時に聴いて、
「Rockと並行してJAZZも聴かなければならない」と、
強くワタシに迫って来た曲なのです。
その時は、若気の至りもあったでしょうが「RockよりもRockだ!」
と感じたものです(*´ω`*)
お時間に余裕のあるときにでも聴いてみて下さい。
今回のイチオシ曲です。
クリフォード・ブラウン 「チュニジアの夜」
8分17秒からのクリフォードの熱演、
ぜひ大きな音量で聴いていただきたいものです。
マイルス・デイヴィスがしたくても、
絶対にできなかった名演がここにあります。
クリフォード・ブラウンはこのライヴでもう1曲演奏し、
その数時間後、自動車事故(※)により、帰らぬ人となりました。
まさに26歳という若き命を燃やし尽くした最後の名演となったのです。
(※)友人の妻が運転する車に友人と共に便乗したもの。
ちょっと重くなったので(笑)、
ここで誰が聴いても楽しくなる明るい曲を紹介しましょう。
ソニー・ロリンズ 「セント・トーマス」
セント・トーマスとは、
幼少の頃、母親が子守歌として歌ってくれた現地の歌を、
ジャズ風にアレンジして作った曲です。
このモリタート、
実は元々はドイツの戯曲の劇中歌だったのですが、
ジャズの世界では「マック・ザ・ナイフ」と名を変え、
エラ・フィッツジェラルドの名唱や、
コールマン・ホーキンスのテナー・サックスによる名演など
でも知られる曲なのです。
90年代、ジャズ評論家の寺島靖国がやたらと持ち上げていたテナー奏者、
エリック・アレキサンダー。
ガタイのデカさにまかせて(笑)バリバリと吹くスタイルが痛快な、
若き(当時)テナー奏者でした。
このスローな美曲も、いい意味で乾いた演奏で、
その魅力を引き出しています(^ω^)
マイルスの名盤、というよりジャズ史上の重要作品として、
必ず引き合いに出されるアルバム『カインド・オブ・ブルー』。
しかし当のマイルスは、この作品に不満を持っていた、
という話もある。
しかし、本人が何と言おうと(笑)、こっち(聴く側)がイイと思えば、
それは名盤なのである。
やはりビル・エヴァンスの参加は大きいし、
エヴァンス作曲の信じられないほど美しい曲、
「ブルー・イン・グリーン」の名演も素晴らしい。
しかしここで紹介するのは、
当アルバムで唯一エヴァンスがピアノを弾いていない曲(笑)(´∀`*)ウフフ
理由はワタシがこの曲を好きだから(笑)😆
「フレディ・フリーローダー」
でも一応言っておくと、この曲のピアノはウィントン・ケリー。
やはり超一流です(^ω^)