Good Old Music 、Fantastic高校野球

林業家kagenogoriが70's~80'sの珠玉の音楽、そして高校野球、etc.についてのたまうブログ

真夏の夜のJAZZ VOL.1

サキソフォン・コロッサス

 

 

 

 今回からは、「真夏の夜のJAZZ」

 

 3回にわたってお送りします。

 

 

 

 2年前の夏にこのような記事を書いてました。

 

 

kagenogori.hatenablog.com

 

 そのときはYouTube貼り付けというワザ(笑)を知らなかったので、

 

 まぁ、今回はそのリベンジ企画です(笑) 

 

 

長い曲もあるので、時間のあるときにでも、ゆっくりと聴いてみて下さい(*´ω`*)

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 ジャズトランぺッターとして、最も大きな成功を収めたのは、

 

 「帝王」と呼ばれたマイルス・デイヴィスでしたが、

 

 マイルスは言うなれば、

 

 「トランぺッターとしての自分の才能の無さと闘い続けた」努力の人。

 

   

 

 ジャズトランペットの「真の天才」、

 

 それはクリフォード・ブラウンでした。

 

 

 ここでまず紹介するのは、彼が最初にレコーディングに参加した時のもので、

 

 JAZZというよりは熱帯音楽といった趣なのですが、

 

 これはこれで、非常に面白いものです。

 

 

 ザワザワした原始の坩堝のようなエネルギーがたまりませんが、

 

 

 この中でクリフォードのトランペットだけが、ジャズ然としています。

 

 

クリフォード・ブラウン 

   「アイ・カム・フロム・ジャマイカ」 

www.youtube.com

 

 

 クリフォードのトランペットは1分27秒からです。     

 

 

 

 

ザ・ビギニング・アンド・ジ・エンド

 

 

 

 

 

 次も同じくクリフォード・ブラウンです。

 

 

 1曲目は最初のレコーディングでしたが、

 

 これは最後の録音、死の直前のライヴ・パフォーマンスです。

 

 

 11分(!)というトンデモなく長い曲で気が引ける(笑)のですが、

 

 ぜひ聴いていただきたい曲なのです。

 

 

 高校生の時に聴いて、

 

「Rockと並行してJAZZも聴かなければならない」と、

 

 強くワタシに迫って来た曲なのです。

 

 

 その時は、若気の至りもあったでしょうが「RockよりもRockだ!」

 

 と感じたものです(*´ω`*)

 

 

 お時間に余裕のあるときにでも聴いてみて下さい。

 

 今回のイチオシ曲です。

 

 

クリフォード・ブラウン  チュニジアの夜」 

www.youtube.com

 

 

 8分17秒からのクリフォードの熱演、

 

 ぜひ大きな音量で聴いていただきたいものです。

 

 

 マイルス・デイヴィスがしたくても、

 

 絶対にできなかった名演がここにあります。

 

 

 クリフォード・ブラウンはこのライヴでもう1曲演奏し、

 

 その数時間後、自動車事故(※)により、帰らぬ人となりました。

 

 

 まさに26歳という若き命を燃やし尽くした最後の名演となったのです。

 

(※)友人の妻が運転する車に友人と共に便乗したもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちょっと重くなったので(笑)、

 

 ここで誰が聴いても楽しくなる明るい曲を紹介しましょう。

 

 カリブ海の音楽カリプソに影響を受けた曲です。

 

 

ソニー・ロリンズ  「セント・トーマス」 

www.youtube.com

 

 

 セント・トーマスとは、

 

 ソニーの母の出身地であるカリブ海ヴァージン諸島にある島。

 

 幼少の頃、母親が子守歌として歌ってくれた現地の歌を、

 

 ジャズ風にアレンジして作った曲です。

 

 

 

 

 

ソニー・ロリンズ  モリタート」

www.youtube.com

 

 

  このモリタート、

 

 実は元々はドイツの戯曲の劇中歌だったのですが、

 

 ジャズの世界ではマック・ザ・ナイフと名を変え、

 

 

 エラ・フィッツジェラルドの名唱や、

 

 コールマン・ホーキンスのテナー・サックスによる名演など

 

 でも知られる曲なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 90年代、ジャズ評論家の寺島靖国がやたらと持ち上げていたテナー奏者、

 

 エリック・アレキサンダー

 

 

 ガタイのデカさにまかせて(笑)バリバリと吹くスタイルが痛快な、

 

 若き(当時)テナー奏者でした。

 

 

 このスローな美曲も、いい意味で乾いた演奏で、

 

 その魅力を引き出しています(^ω^)

 

 

エリック・アレキサンダー  エスターテ」

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マイルスの名盤、というよりジャズ史上の重要作品として、

 

 必ず引き合いに出されるアルバム『カインド・オブ・ブルー』

 

 しかし当のマイルスは、この作品に不満を持っていた、

 

 という話もある。

 

 

 しかし、本人が何と言おうと(笑)、こっち(聴く側)がイイと思えば、

 

 それは名盤なのである。

 

 

 やはりビル・エヴァンスの参加は大きいし、

 

 エヴァンス作曲の信じられないほど美しい曲、

 

 「ブルー・イン・グリーン」の名演も素晴らしい。

 

 

 しかしここで紹介するのは、

 

 当アルバムで唯一エヴァンスがピアノを弾いていない曲(笑)(´∀`*)ウフフ

 

 理由はワタシがこの曲を好きだから(笑)😆 

 

  

マイルス・デイヴィス  

          「フレディ・フリーローダー」

www.youtube.com

 

  

 でも一応言っておくと、この曲のピアノはウィントン・ケリー

 

 やはり超一流です(^ω^)