Good Old Music 、Fantastic高校野球

林業家kagenogoriが70's~80'sの珠玉の音楽、そして高校野球、etc.についてのたまうブログ

秋のオススメGood Old Music 洋楽Rock編

 ラニー&ボニー&フレンズ『オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン

オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン(紙ジャケット仕様)

 ワタシはスワンプ・ミュージックといいますか、サザン・ロックといいますか、ようするにアメリカ南部のロックが大好きでして、なかでも特にこの夫婦デュオは一番好きかもしんない。 持ってないアルバムもありますが(笑)。

 ワタシだけかも知れんが、サザン・ロックブルース・ロックに聴きたい。夏だと暑苦しいでしょ?(笑)

 

 これは彼らとフレンズエリック・クラプトン含む)が69年に行ったヨーロッパ・ツアーのライヴ盤。

 おそらくROCK史上最高の一つと言っていい演奏・パフォーマンスが、ここに詰まっている。

 バックの演奏が最高のグルーヴを生み出し、それに乗るボニーのVocalはジャニス・ジョプリンをも軽く凌駕している。

 リズム・セクションが特に素晴らしい。

 クラプトンが引き抜きたくなるのもわかる。

 『オリジナル・デラニー&ボニー』『デラニーよりボニーへ』も素晴らしい。素晴らしいの連発(笑)。

 

オリジナル・デラニー&ボニー

オリジナル・デラニー&ボニー

 
デラニーよりボニーへ

デラニーよりボニーへ

 

  それにしても、以前洋楽のベストアルバム20を選出したときに、何故彼らのアルバムが一枚も入らなかったのだろう。

 答えは簡単。忘れていたから(笑)。

 3~4年ぐらい聴いてなかったからね(笑)。スミマセン。

 久しぶりに聴いたらやっぱりよかったデス(笑)。

 

 

 

ボビー・チャールズ『君がここにいてくれたなら』

 やっぱり南部のゴッタ煮的音楽はいい。

 踊れないワタシ(笑)でもカラダが自然に動き出すし、音痴で英語がまったくダメなワタシ(笑)でも自然と口ずさみたくなる。

 まぁ、口ずさみたくなるのはボビーの”鼻歌Vocal”(笑)によるトコロも大きいのだろうが。

 『ボビー・チャールズ』もオススメ。まあこのヒトのアルバムはどれもスバラシイのですが。

 

君がここにいてくれたなら

君がここにいてくれたなら

 

 

ボビー・チャールズ

ボビー・チャールズ

 

 

 

 

デレク&ドミノス『いとしのレイラ』

Layla And Other Assorted Love Songs

 エリック・クラプトンが、先ほど紹介したラニー&ボニー&フレンズフレンズのメンバーを引っこ抜いて(笑)結成したバンド。

 楽曲の良さ、演奏力の確かさは言うまでもない。だってフレンズのメンバーを引っこ抜いたんだから(しつこい.笑)。

 さらにデュアン・オールマンも参加してたんだから歴史的名盤になるのも当然。

 エリックはそのデュアン・オールマンまで引っこ抜いて正式加入させようとして断られ(笑)、それが原因でバンド内がギクシャクして解散したらしい。

 その後、元フレンズのメンバーはラニー&ボニーとよりを戻すこともなく、可哀そうなことに(笑)。

 引っこ抜かれた方のラニー&ボニーはほどなく解散&離婚し、断ったデュアン・オールマンは交通事故死。

 ヤツに関わった者は、みな不幸になる気がする(笑)。

 気を付けて(笑)。

 

 

 

レナード・スキナード『セカンド・ヘルピング』

セカンド・ヘルピング(紙ジャケット仕様)

 表記としては”レーナード・スキナード”が正しいらしいのだが、なんだか間抜けっぽい(笑)ので、ワタシは”レナード・スキナード”と勝手に(笑)呼んでいる。

 1stレーナード・スキナードも最高なのだが、個人的にはこの2ndアルバムがいい。

 なんたって「スウィート・ホーム・アラバマというキラー・チューンをはじめとして、「何も聞かないで(Don't Ask Me No Questions)」、その名も「スワンプ・ミュージック」、そして「コール・ミー・ザ・ブリーズ」といったゴキゲンなナンバーが目白押しなんである。

 それにしてもサザン・ロックの人たちって、どうしてこんなにバンド・アンサンブルが抜群なんだろうね。ホントに楽しい。

 

レーナード・スキナード(紙ジャケット仕様)

レーナード・スキナード(紙ジャケット仕様)

 

 

 

 

 

オールマン・ブラザーズ・バンドフィルモア・イースト・ライヴ』

フィルモア・イースト・ライヴ

 Rockのライヴ盤は星の数あれど、やはりこれが最高峰ということになるのだろうか。

 バンド・アンサンブルの完璧さ。

 そして何といってもデュアン・オールマンのギター・プレイ。

 とくに「エリザベス・リードの追憶」における息の合ったプレイは圧巻と言うべきで、間違いなくロック史上最高のパフォーマンスのひとつ。

 他にもっと技術的にスゴイことがあるらしいのだが、音楽の成績が常に「2」だったワタシが言えるのはこれくらい(笑)。あとはピーター・バラカンにでも聞いてくれ(笑)。

 とにかく聴いてると熱中症になりそうなくらい熱い演奏の連続なので、やはり秋に聴くべきだね(笑)。

 

 

 

.38スペシャスペシャル・フォーシズ』

スペシャル・フォーシズ(紙ジャケット仕様)

 これもサザン・ロックのバンドなんだが、その割に82年発表のこの作品はやけに”甘い(sweet)”と批判されてたような、されてなかったような(笑)。

 でも楽曲はいいし、演奏も確かだし、まぁ個人的にはリアルタイムだったというのもあって(笑)好きデスね。

 とくにシングルカットされて大ヒットした「思い焦がれて」なんか、秋に聴くとホントいいけどね。

 

 

 

REOスピードワゴン『グッド・トラブル』

Good Trouble

 南部から転じてこれはアメリカの典型的なポップ・ロック・バンド。

 前作『禁じられた夜』のメガヒットのあとだったせいか、評論家どもにはやたら批判されてたような記憶がある。

 しかし評論家の言葉ほどアテにならないものは無いもので、全編捨て曲ナシの素晴らしい仕上がり。

 これぞREOスピードワゴンという底力を見せつけた。

 彼らのストロング・ポイントは、なんといってもその独特のPopセンスと、vocal&演奏の「歯切れの良さ」にあるが、このアルバムは特にスコーンと突き抜けた爽快さに溢れており、まさに秋にピッタリ。

 

 

 

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ             『イントゥ・ザ・グレイト・ワイド・オープン』

イントゥ・ザ・グレイト・ワイド・オープン(紙ジャケット仕様)

 ワタシがブリティッシュよりもアメリカン・ロックが好きなのは、しっかりと地に足がついている感じがハンパないから。

 彼らの足元には常に(良くも悪くも)踏みしめるべきアメリカの大地がある。

 元Pどこかの原住民の人を世界中連れ回してイイコトしてると勘違いしてみたり、実に中途ハンパにジャズなんかに手ェ出してイキがってたヒトね)のようなエセインテリには到底分からないことでしょうな。

 特にトム・ペティにはアメリカン・ロックの良心みたいなものを感じるというか、じつにケレン味無くストレートに(ストレートな、ではなく)ロックに向き合っている感じが大好きだった。

 もう死んじゃったんだね…。

 このアルバムは彼にすると変化球というか、ブリティッシュの雄(でもないか.笑)ELOジェフ・リンをプロデュースに迎え、昔からのトム・ペティのファンからの批判も多い作品。

 でも内容は素晴らしく、ジャケットのイメージ通りの世界をうまく表現していると思う。もちろん美しい世界だけを歌っているわけではないのだが。

 なんといっても、トム・ペティ独特の「粘っこいvocal」が最大限活かされているのがウレシイ。

 ついマネして口ずさみたくなるんだよな、これ。

 

 

 

ザ・ローリング・ストーンズ『ブラック・アンド・ブルー』

ブラック・アンド・ブルー

 ファンクやレゲエの要素を取り入れた、ちょっと玄人好みの快作。

 なんといっても「メモリー・モーテル」という超絶的に美しいバラード歌詞の内容まで美しいかどうかは知らないよ。笑秋の夜にピッタリなんです、これが。

 他の曲も、慣れれば名曲ぞろいだとわかるハズ(笑)なので、是非聴いてみてチョ。

 

 

 

ボブ・ディラン『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』

追憶のハイウェイ61(紙ジャケット仕様)ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム(紙ジャケット仕様)

 ジャケ写の順番が逆になってしまってスミマセン(笑)。

 それはともかく。

 ディラン『ブリンギング・イット・~』で初めてフォークロックというジャンルを作り出し、 『追憶のハイウェイ61』ではさらにロック色を強める。

 後者では何といっても、屈指のブルースギタリストマイク・ブルームフィールドの参加が大きい。

 「トゥームストーン・ブルース」における名演は聴かないとソン、だと思うよ。

 

 

 

ジョン・クーガーアメリカン・フール』

アメリカン・フール+1

 何度も言うが、ジョン・メレンキャンプでもなく、ジョン・クーガー・メレンキャンプでもなく、ジョン・クーガーである。 ワタシにとっては。

 アメリカの厳しい現実や、小さな町の出来事を、彼は淡々と歌う。

 あのしゃがれたような声で。

 彼の書く曲(メロディ)がいいモンだから、普通に楽しんで聴けるのだが、それだけではとどまらないナニカが、聴いた後にホンノ少しだけ残るのがいい。

 ワタシにとって彼の音楽は、秋の夜長に熱く苦いコーヒーか、バーボン片手に聴きたい音楽なのである。

 

 

 

ブルース・スプリングスティーン『闇に吠える街』

闇に吠える街(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】

 アメリカの厳しい現実を歌うことに関しては、やはりこのヒトか。

 前作『Born To Run』のぶ厚いサウンドから転じて、このアルバムではじつにソリッドでタイトなロックンロールを聴かせる。

 このアルバムを季節限定にしてしまうのはもったいないが、やはり聴くなら空気が少しヒンヤリしてくる秋がいい。

 

 

 

ブルース・スプリングスティーンネブラスカ

ネブラスカ(REMASTER)

 最後にもう一つ、スプリングスティーンの名作を。 

 少しの例外を除いてアコースティック・ギターハーモニカだけで聴かせるその内容は、じつは彼の作品の中でも最もシリアスなもの。

 世界から取り残されたようなアメリカ中西部のさびれたような町々を舞台に、彼はその厳しい現実に静かに視線を向ける。

 秋の夜長に月でも眺めながら、様々なことに想いを馳せつつ聴きたい作品である。

 

 次回は、胸キュン(死語.笑)の名曲ぞろい「秋のオススメGood Old Music 洋楽Pops編」をヤリマス。