今朝早起きして熱いコーヒーを飲みながら本を読んでおりました。
膝の上にはスヤスヤと眠る猫。
(↑ウチのまる君です)
暗い部屋の中、卓上ライトスタンドの暖かい光に照らされるコーヒーの湯気と眠る猫。
猫を膝に乗せた状態でコーヒーを飲みつつ本を読む、というのも実はナカナカツカレルものなんですが、この情景には我ながらちょっとしばらく見入ってしまいました。
ワタシはスマホというものを持ってません(笑)ので、この絶景を写真に収められないのがモドカシイ。
こういうシチュエーションで聴きたくなるのはやはりジャズ。
ここはやはりピアノですな。
今日聴いていたのはビル・エヴァンス。
皆さんご存知の『ワルツ・フォー・デビー』(超絶名演「マイ・フーリッシュ・ハート」収録)や、
『グリーン・ドルフィン・ストリート』(正確には『オン・グリーン~』。サイドにフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)、ポール・チェンバース(b)を得た名盤。美しいジャケットはもはや芸術)
なんかもいいけど、やはり猫に合う(?)のは『アローン(アゲイン)』でしょう。
言わずと知れたソロ・ピアノの歴史的超名盤。
”(アゲイン)”ということは、当然その前にただの『アローン』があったわけで、一般に(というより評論家の)評価が高いのはソッチの方だったりするんだけど、ワタシは正直『アローン』の方はそれほど好きではないデス。
演奏が硬質ガラス的過ぎて。
それはともかく、何故『アローン(アゲイン)』が猫(とコーヒー)に合うのか?
それは、『アローン(アゲイン)』にはエロティシズムが、そこはかとなく漂っているから。
個人的意見かも知れないけど、猫ってなんとなくエロティックな感じがしません?
あのしなやかな肢体と身のこなし、そしてツンデレな感じとか。
女性っぽいといえば女性っぽいんだけど、あえていえば峰不二子的な(笑)。
それはともかく、『アローン(アゲイン)』を聴くにつけて、ワタシたちは「女性の神秘」*2にも似た「奥底に秘められたナニカ」を感じてしまうのでアリマス。
それに加えてビル・エヴァンスの超絶的に速い指先から奏でられながらも、コロコロと粒の揃った音には「官能」以外の言葉など当てはまりませぬ。
暗い部屋での読書。
膝の上には猫。
傍らにはかぐわしい湯気を立てる珈琲。
『アローン(アゲイン)』がピッタリでしょ?