Good Old Music 、Fantastic高校野球

林業家kagenogoriが70's~80'sの珠玉の音楽、そして高校野球、etc.についてのたまうブログ

猫とコーヒー、時々ビル・エヴァンス

 今朝早起きして熱いコーヒーを飲みながら本を読んでおりました。

サムネイル画像

 

 膝の上にはスヤスヤと眠る

 

f:id:kagenogori:20190924092546j:plain

ウチのまる君です)
  暗い部屋の中、卓上ライトスタンドの暖かい光に照らされるコーヒーの湯気眠る

 猫を膝に乗せた状態でコーヒーを飲みつつ本を読む、というのも実はナカナカツカレルものなんですが、この情景には我ながらちょっとしばらく見入ってしまいました。

サムネイル画像

 ワタシはスマホというものを持ってません(笑)ので、この絶景を写真に収められないのがモドカシイ。

 

 こういうシチュエーションで聴きたくなるのはやはりジャズ

 と言ってもジミー・スミスでないことは間違いない(笑)。*1

 ここはやはりピアノですな。

 

 今日聴いていたのはビル・エヴァンス

 

 皆さんご存知の『ワルツ・フォー・デビー』(超絶名演「マイ・フーリッシュ・ハート」収録)や、 

ワルツ・フォー・デビイ

ワルツ・フォー・デビイ

  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

グリーン・ドルフィン・ストリート(正確には『オン・グリーン~』。サイドにフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)、ポール・チェンバース(b)を得た名盤。美しいジャケットはもはや芸術) 

On Green Dolphin Street

On Green Dolphin Street

  • 発売日: 2015/02/11
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

なんかもいいけど、やはりに合う(?)のは『アローン(アゲイン)』でしょう。 

 言わずと知れたソロ・ピアノの歴史的超名盤。

アローン(アゲイン)

アローン(アゲイン)

  • 発売日: 2006/11/10
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 ”(アゲイン)”ということは、当然その前にただの『アローン』があったわけで、一般に(というより評論家の)評価が高いのはソッチの方だったりするんだけど、ワタシは正直『アローン』の方はそれほど好きではないデス。

  演奏が硬質ガラス的過ぎて。

ALONE

ALONE

  • アーティスト:BILL EVANS
  • 出版社/メーカー: VERVE
  • 発売日: 2008/01/14
  • メディア: CD
 

 

 それはともかく、何故『アローン(アゲイン)』が猫(とコーヒー)に合うのか?

 

 それは、『アローン(アゲイン)』にはエロティシズムが、そこはかとなく漂っているから。

 

 個人的意見かも知れないけど、ってなんとなくエロティックな感がしません?

 あのしなやかな肢体と身のこなし、そしてツンデレな感じとか。

 女性っぽいといえば女性っぽいんだけど、あえていえば峰不二子的な(笑)。

サムネイル画像 

 それはともかく、『アローン(アゲイン)』を聴くにつけて、ワタシたちは「女性の神秘」*2にも似た「奥底に秘められたナニカ」を感じてしまうのでアリマス。

 

 それに加えてビル・エヴァンスの超絶的に速い指先から奏でられながらも、コロコロと粒の揃った音には「官能」以外の言葉など当てはまりませぬ。

 

 暗い部屋での読書。

 膝の上には猫。

 傍らにはかぐわしい湯気を立てる珈琲。

 

 『アローン(アゲイン)』がピッタリでしょ?

Alone Again

*1:ジミー・スミス:主に'50年代から'60年代にかけて大活躍したジャズ・オルガン奏者ファンキーかつグルーヴィーかつ歯切れの良いスピード感溢れる超絶技巧の演奏で人気を博した。意外と歌心もアリ。

*2:ユングの女弟子であり深層心理の大家であるエスター・ハーディングに同タイトルの名著がある。