音楽で辿る世界の旅。
今回は3回目、最終回です(●´ω`●)
旅はニュー・オーリンズからメキシコ湾を南下。
そこはカリブ。
ジャマイカは「レゲエ」の島として名高いですが、
それ以前には「スカ」と呼ばれる音楽がありました。
両音楽の橋渡し的なアーティストがジミー・クリフ。
スカ、レゲエだけではなく、
自分が聴いてきた音楽(ロック・ソウル等)を
そのまま出しているという感じ。
当時のジャマイカの若者と取り巻く苦しい現状を描いた’72年の映画、
『ザ・ハーダー・ゼイ・カム』の主題歌となった同タイトルの曲。
ジミー・クリフ 「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」
映画『ハーダー・ゼイ・カム』の内容と同じように、
当時の現状に真正面に向き合ったのがレゲエ音楽。
そのためかレゲエは一般には、ともすれば暗い印象を持たれがちでした。
が、そのイメージを一新したきっかけともなったのが、’82年のこの曲です。
サード・ワールド 「ラブ・アイランド(Try Jah Love)」
これをレゲエと言っていいのかどうかは、ひとまず置いといて、
やはり先達ジミー・クリフ同様、
ロック・ソウル・ファンク、すべてを融け合わせて、
心地の良い音楽を生み出しています(^ω^)
カリブ海の南米大陸にほど近いところに位置するアンティル諸島。
その中でも小さな島、
かつて日本に来る前の小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが訪れたこともある、
フランス領マルティニーク島。
そこには熱帯の甘くねっとりとした旋律とリズム、そしてフランスの「洗練」が
見事に融合したズークと呼ばれる音楽があります。
なかでもマラヴォワはヴァイオリンを大胆に取り入れ、
オシャレで楽しい音楽にまで昇華させました。
マラヴォワ 「シクローヌ」
マラヴォワ 「ラ・カーズ・ア・ルスィ」
Malavoi - La case à Lucie [vidéo] [HQ audio]
’88年の『ジュ・ウヴェ』(日本発売は89年だったような・・・)は、
ぜひ聴いていただきたい傑作。
さらに南下して南米大陸・ブラジルはいかがでしょうか。
もちろん、ボサノヴァの国(*´▽`*)
最後の目的地、ハワイです。
ハワイの人たちは、ご存知のようにポリネシアンです。
南太平洋一帯に展開するポリネシア人が、およそ1000年前に
最後に辿り着いたのがハワイの島々だったのです。
その起源はワタシたちと同じモンゴロイドなのです。
直接の祖先は三六〇〇年前ごろにニューギニア北東部のビスマーク諸島に
突然現れた「ラピタ人」と呼ばれる海洋民族です。
(注:ラピタ人ではありません(笑)あくまでイメージです)
ラピタ人は三千年前~二千年前頃、西ポリネシアのサモアやトンガの辺りで、
「大柄で筋骨隆々、大きな手足と顎、そして肥満になりやすい」
という特徴を持った「ポリネシア人」に変化し、
その後、ポリネシア全域に拡散していきました。
ではそのラピタ人のルーツはというと、
どうやら六千年前~五千年前頃の中国南部、台湾、そして日本列島も含めた
東シナ海周辺だというのです。
当時の中国南部は「長江文明」。
台湾には「大坌抗(だいふんこう)文化」、
そして日本列島は「縄文前期」。
これらに共通するのは発達した漁撈技術をもち、
「海洋民」と言えるほど海洋交易を盛んにおこなった文化だったことです。
特に台湾の大坌抗文化と縄文文化は
「親戚」といわれるほどよく似ているそうで、
航海民でもあった長江文明も含めて、互いの交流があったと考えられます。
彼らがラピタ人のもとになったことは、十分に考えられることです。
もしそうなら、ワタシたち日本人の祖先・縄文人の一部も、
三六〇〇年前にラピタ人となり、さらに三千年前にポリネシア人となり・・・・
そして約千年前にようやく「地上の楽園」ハワイに辿り着くという、
数千年にわたる長い旅をしてきたのかもしれませんね(^ω^)
そしてワタシたちの「世界の旅」も、ここハワイで終了となります。
現代の「地上の楽園」に待っていたのは、天使の歌声を持つ歌姫でした。
テレサ・ブライト 「フラ・ヘヴン」
Hula Heaven Teresa Bright(テレサ・ブライト)
世界の旅、いかがでしたでしょうか。
長旅、お疲れ様でした。
最後に名作『モアナ・ラニ』から、この曲を聴いてお別れとしましょう。
杏里 「Dreaming」
MOANAはハワイの言葉で「大洋」、
LANIは「天国、空」の意味、だそうです。
とうとう地球一周しましたね。
でもまだまだ行っていない世界や日本の地域はいっぱい。
我々の妄想旅(笑)はこれからも続きます。
その前に、、、
次回、ちょっと地球を飛び出してみましょうか(´∀`*)ウフフ
🚀 ✨✨✨