ハチとはやはり恐ろしいものである。
これからの季節、ハチは相当危険な存在となる。
今回は、皆さんのために、皆さんの安全のために、恥をしのんでワタシ自身の身の毛もよだつ体験を話そうと思う。
少々長くなるが、お付き合い願えれば、と思う。
ことの発端は今週の水曜日。
仕事から帰宅したあと、まだ明るい夕刻、庭にでていたカミサンが、同じく庭に出ていたお隣のオカーサンに、生垣越しに言われたのである。
「オタクの軒下にスズメバチが巣作ってますよ……」
すぐさまカミサンからの報告が入り、階段の踊り場の大窓から見上げると・・・・・あった、あった(笑)。
直径20センチ弱ぐらいの、美しいボール状の物体が(笑)。
今までまったく気づかなかった(笑)。
ここは山の斜面に作られた住宅地であり、道路をはさんだ目の前は山、雑木林である。
だからこういうことはあるだろうとは思っていたし、実際ほかの家にでっかい巣が出来てるのも、ときどき見かけてはいた。
しかし、まったくの油断であった。
「今年はスズメバチが多いナァ」(笑)ぐらいにしか思っていなかったのだ(笑)。
お隣のオカーサンも、かわいい低学年のお孫さんが二人いるので、心配になったのだろう。
早急にナニカ対策を施さねば。
ワタシの仕事ではこの季節、だれもがハチ撃退用ジェット噴射式殺虫剤、通称「ハチノック」を持っている。
スズメバチに狙いを定めて噴射すれば、一瞬で死に至らしめるというスグレモノである。
スズメバチ、この場合はワタシたちが「アカバチ」と呼んでいるキイロスズメバチだが、高い所だけではなくけっこう低い枝などに巣を作っていることも多い。
夏場の林内の草刈りで、いきなり目の前にアカバチの巣が現れる、なんてこともしばしばである。
そのときは、「ハチノック」をおもむろに持ち出し、「スマン、ユルセ」と言いながら巣に向けて噴射するのである。
これで巣ごと全滅となる。
危険も大きいが、いままで失敗したことはない。
我が家に作られたのもアカバチ、すなわちキイロスズメバチの巣である。
見れば、階段の踊り場からジェット噴射すれば届きそうな距離ではある。
仕事で使っている土場まで行って「ハチノック」を取ってくれば済むハナシではある。
シカシ………。
ハチノックを巣に噴射した場合、殺虫液の重みで巣自体が落下してしまう(一瞬でそれだけの量を噴射するのである)ことがある。
そうなった場合、もし一匹でも生き残ったハチがいれば、怒り狂って見境なく攻撃してくるであろう。
ワタシは慣れているし、ハチノックも持っているので対処はできるが、問題はワタシ以外に、攻撃の矛先が向かった場合である。
その可能性は考えるべきである。
そうなったら、周囲は大混乱阿鼻叫喚地獄と化すであろう。
ましてやすぐお隣には小さい子供が二人と、その美しい母親が一人(カンケー無いか.笑)。
ワタシはカミサンにその旨を説明し、痛い出費とはなるが、害虫駆除の業者に頼むことにした。
調べるとすぐ近所にあったので即連絡、すぐ来てくれるとのことであった。
ホントに5分で来た(笑)。
見てもらって「大丈夫でしょう」とのことなので、暗くなるのを少しの間待ち、階段踊り場にて決行!
折悪く、ワタシは仕事上の電話がちょうど入ってしまい、デカイ声(笑)で話しながら周りをウロウロするわけにもいかなかったので、その様子を見ることは遠慮した。
惜しいことをしたものである。
カミサンも恐いからと見ておらず、結局我が家の誰一人として駆除作業の一部始終を見てなかった(笑)。
ともあれ、その結果がこれである。
ハナシはこれで終わらない。
翌木曜日。
仕事は山中で林内の草刈り。草刈りとは言っても小さ目の灌木の割合が圧倒的に多い。
十数センチ程度の太さの木なら、刈り払い機でガシガシと切っていくのである。
この現場では日に5回程度、ハチの襲来に出くわす。
ほとんどがワタシたちが「ウラバチ」と呼んでいるヒメホソアシナガバチである。
アシナガのなかでも小型の部類に入る。
小型だからといって侮ってはならない。
アシナガの中では最も攻撃性が高いハチなのである。
ワタシたちのなかではスズメバチに次いで恐れられるハチである。
顔も狂暴そのもの。
ウラバチは基本、低木や草の葉裏に巣を作り、だから「ウラバチ」と呼ばれる。
そのため林内を刈っていると、意識的にせよ無意識にせよ、コヤツラの巣を叩き落して破壊することになり、コチラが襲撃される頻度も多くなる、というわけだ。
ただ同じく攻撃性が高いスズメバチとコヤツラ(ウラバチ)との間には、大きさや毒の強さ以上にワタシたちにとって重要な違いがある。
それは、コヤツラ(ウラバチ)は少々鈍い(笑)ということである。
スズメバチは巣に近づいただけで刺しに来る(笑)。
ウラバチはほとんどそういうことはなく、巣を叩き落しても一瞬、間をおいてから煙のように群れが地面から湧き起り、それから猛スピードで刺しに来る(笑)、という手順を踏むことが多い。
つまり襲われるまでに一瞬のタイムラグがある。
もちろんコチラ側としても、常にハチの存在には最大限の注意力を向けており、先にヤツラの巣を発見するのが最善であるのは間違いない。
しかし別に知らずに巣を落としてしまっても、煙のように湧き上がるのを確認してから素早く逃げれば、ギリギリではあるが大体は逃げおおせるものなのである。
いままでもそれで何とかくぐり抜けてきた。
そしてそこにユダンが生まれる(笑)。
そのときも、フツーに刈っていたら、いきなり顔に激痛!
一瞬ですべてを悟り、素早く後ずさり(笑)。
見るとニ十匹ほどがその場で暴れまわって飛んでいた。
巣は破壊も落とされもせず、そのままの状態。
危険な状態だったのでリュックから「ハチノック」を取り出しプシューッ!
恐らくだが、たまたま巣の近くを飛んでいたか、まさに飛び立った一匹が、目にもとまらぬ速さで刺しにきたのだろう。
刺されるまでまったく気付かなかった………。
刺されたのは右の頬骨のあたり。
その日の夜からだんだん腫れ上がり、翌朝には顔の右側だけ「宍戸錠」状態に(笑)なっていた。
本当はこの「右側だけ宍戸錠」の写真をみなさんにお見せしたくてしょうがない(笑)のだが、読者を一気に失ってしまう恐れ(笑)もあるので、やむなく断念した次第(笑)である。
それはともかく(笑)、ハチに刺された旨を、やはり野外で作業をされているモンキーママさんのブログへコメントで報告し、お気を付けくださいとお伝えした。
すると心優しいモンキーママさん、
「ハチの毒吸引機『ポイズンリムーバー』を携帯してると安心ですよ!
先日YouTube動画もアップしたので参考にしてください!」
と、丁寧に案内までしてくださった。
・・・・・ここで白状しないといけないことがある。
モンキーママさんには、恥ずかしくてトテモ言えなかったのだが………、実はポイズンリムーバー、持ってるんです(恥)。
ただその日は なぜだか、たまたま、信じられないことに、それを携帯するのを忘れて車に置きっぱなし(笑)にしてたという……………(恥)。
そんな時に限って、こういうこと(笑)になるモンですなぁ。
えぇ、モチロン大急ぎで山を下りて車に戻り、毒の吸引に努めましたよ。
でも、当然、時すでに遅し(笑)。
時間がたつと毒の吸引はほぼ不可能になる。
で、右側だけ宍戸錠というヒサンな(笑)状態に。
プロとしてあるまじき大失態。
ハズカシイことこの上無し。
モンキーママ殿、この愚かなゴリラめを嗤って下され。
ワタシめを指さし、
「ごらん! あそこに『右側だけ宍戸錠』の愚かなゴリラがいるわよ! ホホホホホㇹ……」
と、嘲り笑って下され。
ご厚意を無駄にした事、本来なら腹を切ってお詫びいたすところ、そういうわけにもいかぬので、どうか笑って許して下さい(^^)/ ( ←サイテー!と罵ってくださって結構です.笑)
さて、禊ぎも済んだところで(←サイテー.笑) 、なぜこういうことになったかを考える必要がある。
ワタシの油断・不注意が招いたことは明らかであるが、それ以上にハチに刺されたことには、ナニカ意味がある。
ワタシはそう考えることにしている。
例えば、車での事故、仕事でのケガ、然りである。
アッチの世界からのメッセージ、というわけである。
べつにアヤシゲな宗教に入ってるわけじゃないですよ!(笑)
ワタシがハチに刺されたことの「意味」。
大概は
ワタシの行いが良くなかった
チョーシに乗り過ぎていた
知らない間に誰かの気分を害するような言動があった
といったものである。
しばし、胸に手を当て沈思黙考、我が身を振り返ってみる。
結果、
心当たりがあり過ぎるな・・・
by スモーカー大佐(当時)
オトコたる者、スモーカーのようにありたいものである。
ついでにたしぎのようなカワイイ部下と、ヒナ嬢のような厳しくも美しい同僚も欲しい(笑)。
そしてヒナ嬢のように、オリオリの実の能力でワタシをガンジガラメ(笑)にして欲しい(笑)。
話しが逸れ過ぎたが、結局刺された遠因は多過ぎる心当たり(笑)のどれか、なのか?
しかし、ワタシの右半分の宍戸ジョーはそうではないゼ、とワタシに言うのである。
ジョーは人差し指を左右に振りながらワタシにこう囁く。
「チッチッチ、それは呪いだね。スズメバチの呪いさ………」
それも………一理ある(笑)。
実はこれと同じようなことが、過去に何度かあったのである。
つまり、仕事でやむなくスズメバチの巣を壊滅させた翌日、やはりハチに刺される、ということが……。
そのたびに「おぉ、呪いだ、ノロイ」などと仲間ウチで笑い話にしてきたが………。
果たしてスズメバチの呪い は存在するのか(笑)、はたまた、ただの偶然なのか。
答えは、もう消えそうになっている「右側の宍戸錠」だけが知っている………。
というわけで、今回はハチにまつわる曲を、と思ったが、寝不足でぼーっとしているアタマでは、 「みなしごハッチ」の歌(笑)ぐらいしか思いつかんが、あのアニメも歌もあまり好きでは無かったので(笑)却下。
ああ、いたいた(笑)、スティングが(笑)。
スティングという名(芸名?笑)は「蜂の針」から来ているというハナシを、だいぶ昔に読んだことがあるぞ。
正直、スティングというヤローはあまり好きでは無いんだが、ザ・ポリスは大好きだったので、まぁ、ヨシとしよう。
「マジック」 発表当時(’81)賛否両論を巻き起こしたアルバム『ゴースト・イン・ザ・マシーン』からのシングル・カット。
あぁ、まだあった(笑)。
バービー・ボーイズ。
彼らの音楽はそんなに好きというわけではなかったが、杏子サンが好きだった(笑)のでアルバムは何枚か持ってた(笑)。
2ndアルバムは『Freebee』っつうんだから、まぁハチなんだろう(笑)。
「負けるもんか」 『Freebee』収録のヒットシングル。
もうひとつ思い出した(笑)。
でもYouTubeで見つからなかった(笑)ので、同じくアルバム『KUBOJAH』に収録されている「雨音」をドーゾ(笑)。
ほかにもあったような気がする(笑)けど、思い出せんモンはしょうがない(笑)。
このへんで許して欲しい、と消えつつある右側(笑)も申しております。