Go-Go'sを馬鹿にしてるのはどこのドイツだ、とウチのまる君(左)もスルドイ眼光で申しておりマス。
昔いたんだよ、Go-Go'sってだけでバカにしてくる輩が。
バカなのはオマエだ、と平和主義のワタシは心の中でつぶやいておりました(笑)。
そして当時のワタシはまだ気付いていませんでしたが、彼女たちの音楽の中にこそ、アメリカのRockのソコヂカラというものが潜んでいたのデス。
今でこそガールズ・ロックバンドなんて普通にいるけど、80年代初頭の当時なんてその存在そのものが、まぁ珍しかったわけデス。
それまでに有名だった女性だけのグループなんて、それこそ(Rockじゃないけど)ノーランズとか(笑)。
下着姿でRockしてた(笑)ザ・ランナウェイズとか。
いや、ノーランズはともかくとして(笑)、ランナウェイズは好きでしたよ。
Rockしてたし、音作りも完璧だったし。まぁリアルタイムでは無かったんデスが。 ジョーン・ジェットが造ったバンドだというのも後で知った。
ただ当時の日本は社会が今のようにRock慣れしてないというか、外見だけを見てキワモノ扱いしたり、カワイ子ちゃん(死語.笑)を集めたグループだから売れてるんでしょ? みたいな扱いがメディア、マスコミの間にもあったわけです。
世間のレベルがそんなモンだから、高校生だったワタシの同級生なんかも、そこらヘンのオネーチャンみたいな外見(笑)のGo-Go'sをバカにしてくる。
彼もラジオなんかで彼女たちの曲を耳にしてるハズなのに、自分の脳ミソ、自分の価値観で判断せず、世間的なコテーガイネンとかセンニュウカンだけで。
だからワタシは「バカなのはオマエだ」と言ったわけです。心の中で(笑)。
ではナニユエに、ワタシはGo-Go'sが好きなのか。好きだったのか。
当初は自分でもわかってなかったけど、大学生になったころにようやくその理由に気付いた。
そしてそれコソが、日本のRockに欠けていた、英米Rockのソコヂカラともいうべきヒミツだったのデス。おおげさですが(笑)。
それはビート。BEATなんデス。
Go-Go'sの何がイイかって、どのアルバムも全編にわたって、小気味よくも力強いビートの雨アラレなんデス、これが。
「We Got The Beat」という代表曲がありながら、なんでコノコトに気付かなかったか(笑)。
そしてランナウェイズを好きだった理由も、ビシバシ来る鞭、ではなく(笑)、ビシバシ来るBEATにこそあったんデス。
決してコスチューム好きで買ったワケじゃ無かったんだナ、ヨカッタヨカッタ(笑)。
ソーイエバ、と思って当時自分が好きだった洋楽のアルバムを片っ端から引っ張り出して聴いてみると…。
全部BEATしてるッ!(笑)
で、そのことに遅ればせながら気付いてしまったワタシが驚愕したのが、そこらヘンのオネーチャンと大して変わらないような(笑)Go-Go'sのヒトたちが、何食わぬ顔でフツーに、スゴイBEATを叩き出してるってコト。
BEATこそがRockの「強さ」を生み出す。
そしてそれこそが、英米のRockと日本のRockの大きな「差」だってコトに気付いてガクゼンとしたのだ。
今の日本の若いミュージシャンの人たちは、その辺、しっかり押さえているけど、当時の日本のRockは、いかにもその辺(BEAT)が貧弱というか、意識が低かったように思う。
もちろんソコはしっかり理解してて、ちゃんとBEATして、ちゃんとした「音」作りをしてたヒトたちも沢山いましたよ。
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佐野元春とか、シーナ&ザ・ロケッツとか、暗黒大陸じゃがたらとか、外道とか、
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山下達郎とか、
もっと古いトコでははっぴいえんどとか。
でもBEATの重要性をわかってないんじゃないかと疑ってしまうようなミュージシャンが大半だったように思う。
とくにテレビに出てたような人たちや、若手(当時)だった人たちが、そうだったような気がする。
彼の地のRockを聴いてると、別に意識せずとも生まれながらにというか、その血そのDNAのなかに、リズム感とかBEATとかが、すでに刷り込まれているんじゃないかと思えてしまうコト、多々なのでアリマス。
だからこそ、そこらヘンのオネーチャン(三回目.笑)のような女の子だけのバンドでも、それなりのビートを叩き出せる。
まだ若い当時のワタシはソコに気付いてしまったのデス。
いまでもその考え(というか感性?笑)はまったく変わっていなくて、いまだにGo-Go'sもランナウェイズも飽きずに楽しく聴けるというのは、BEATの快感があってこそ。
Go-Go'sのオリジナルアルバム三枚は、どれもいいけどオススメはやっぱり一枚目の『Beauty And The Beat』。
コレデモカという小気味よいBEATの嵐を堪能してくれ。
それにしてもアルバムタイトルにも「Beat」とあるのに、なんでもっと早く気付かなかったのか…(笑)。