高校野球の試合を予想するのってホントムズカシイですね。のっけから言い訳ですが(笑)。
その試合のことも含めた三回戦の試合結果・内容も踏まえて、準々決勝を展望してみましょうか。
ちなみにベスト16に残ったのは、東北3校、関東3校、北信越3校、東海1校、近畿3校、中国2校、九州1校でした。
ベスト8に残ったチームを地区別でみると、東北2校、関東2校、北信越 1校、東海1校、近畿2校となってます。
ワタシはヒソカに三回戦が一番面白いんじゃないかと思っているのですが、やはりレベルの高い好ゲームや、歴史に残る名勝負が生まれましたね。
熱闘の末、無念の涙を飲んでしまったチームの選手や関係者の皆さん、お疲れ様でした。そして素晴らしい試合を有難う。
では準々決勝の各試合を展望してみましょう。
第一試合
明石商(兵庫)vs八戸学院光星(青森)
明石商はここまでオールドファン好みの渋い野球を見せながらも、粘り強くドラマティックな試合を見せてくれています。それでいながら盤石の勝ち方にも見えてしまう。
対する光星も地力のあるところを見せております。
実力は伯仲と思われますが、明石商のほうに勢いというか”いい流れ”を感じています。中森投手も温存できたことだし。
明石商がそれこそ盤石の試合を見せてくれそうな気がします。
第二試合
中京学院中京が東海大相模を破った試合は、いまのところ今大会最大のオドロキでした。
初戦を見た限りではそれほどのチームとは見えなかった(スミマセン)のですが、いやぁ分からないモンですね。
横綱を完全な力相撲で撃破しちゃったんですから。おみそれいたしました。
作新学院も打撃好調で、しかも一つ一つのプレーがしっかりしている好チームなのですが、中京がこの準々決勝でも三回戦のような「力」を見せられれば、作新と言えど付け入るスキはなかなか無いかもしれない。
中京がわずかに有利か。
第三試合
星稜(石川)vs仙台育英(宮城)
星稜vs智辯和歌山、すごい試合でしたね。
お互い投手を含めた守りを中心に一歩も譲らず。
特にタイブレークとなってからの両チームのバント処理は見事でした。結局バントを成功させなかったのですから。
延長14回。奥川投手も、もうこれ以上投げさせるのは限界なんじゃないかというその裏の星稜の攻撃で、ついに福本選手のサヨナラスリーランで決着が着きましたね。
それにしても今日の奥川投手はスゴ過ぎました。
あの智辯和歌山打線を14イニングで3安打、23奪三振とは…。
ストレートのスピード・キレ、変化球のキレ、そしてコントロール。
全てが圧巻。
山瀬のリードも”出し入れ”が効いてて良かった。
今日のピッチングならプロでもそうは打てないんじゃないかというくらいの内容でした。
その奥川に対して、正々堂々、真っ正面からぶつかって来た智辯和歌山打線も素晴らしかった。
間違いなく後世にまで語り継がれる試合となるでしょう。
ただ星稜は相変わらず残塁が多過ぎ、チャンスをつぶし過ぎです。
その結果、奥川投手に球数を投げさせ過ぎてしまった。
おそらく仙台育英戦の先発はないでしょう。
仙台育英は投手層も厚く、打線の振りも鋭い。
強い敦賀気比を下した実力は本物とみてよいでしょう。
星稜の先発投手はおそらく荻原投手になるでしょうが、彼の踏ん張りにかかっていると思われます。
三回戦同様、この試合も予測できません。地元なので(笑)。
第四試合
履正社(大阪)vs関東一(東東京)
すべてにおいて平均以上のレベルにある試合巧者関東一が、豪打の履正社に挑むというカタチになるでしょう。
優勝候補履正社も決してスキがないチームではないので、関東一が付け込む、というかかき回せば面白い試合になりそう。
しかしそれでも履正社の優勝への執念、打倒奥川への執念が上回るのではないか。