まだまだぐずついた空模様に覆われている日本列島。
しかし本来、夏の夜というのは、星空が美しい季節。
七夕という行事が夏にあるのもそのため。
古(いにしえ)の人たちも昼間の暑さを忘れて、星降る夜空を見上げては、星々の物語に想いを馳せたのでしょう。
今回は夏の夜にふさわしい、星と宇宙に寄り添った音楽をご紹介しましょう。
ALEX 『夜空から降る音~銀河からの贈り物』
『夜空から降る音~満天の星』
『夜空から降る音~月の鼓動』
まわりに何もない草っ原の中に寝転んで、満天の星々が奏でる天空の音楽を聴いている。
それをそのまま形にしたという、奇跡的なアルバムがこの三枚。
ワタシは夏の夜、寝室の窓を開けて(もちろん網戸は閉めてますが)、これらをひとまとめにしたプレイリストを、音量小さ目で聴きながら眠る、ということよくする。
神山純一 『FOREST GREEN 星の音楽』
『FOREST GREEN 月の音楽』
環境音楽の雄、神山純一が紡ぎ出す”星”と”月”の音楽。
そのあまりの”厳かさ”と透明な美しさは、本当に星々や月から聴こえてきているのではないかと思えるくらい。
とくに『月の音楽』は、その儚げでありながらも香気漂う美しさに魅了される。まさに月の女神が奏でる音楽。
上々颱風 「月の小舟」
やはりこれを外すわけにはいかない。
「自分にとって大切な曲、アルバム①」でも、一番最初に紹介したから、あえてもう言う事はないんだけど、とにかく心が洗われる美しい曲。
これ以上の癒しは無い、と思う。

- アーティスト: 上々颱風,紅龍,数原晋,柴山洋,金子飛鳥,吉田哲治,桑野聖,成燕婿,梅津和時,喜多原和人,山本安洋
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1992/03/25
- メディア: CD
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これはあまり夏のイメージではないんだけど、あまりにもいい曲なので、あえて入れさせていただいた。ジャケットもいいでしょ?
名作『アンドロメダ・ハイツ』のタイトル曲。
東儀秀樹 「月と星と」
「Starlight Cruise」
雅楽、というか文字通りの「邦楽」のプリンス、東儀秀樹も星や宇宙にまつわる曲、アルバムなどいくつか出しているが、その中でも特に星空や宇宙を見ているような感覚にさせてくれるのが、この2曲。
どちらも満天の星空のもとにいるような、あるいは宇宙空間を漂っているかのような気分を味わうことができる。
音の美しさは言わずもがな。
「月と星と」はデビューアルバムにして最高傑作『東儀秀樹』に収録。
「Starlight Cruise」は最初のベスト盤『TOGISM』に収録。
デラ・セダカ 「星空のエンジェル・クイーン」
ニール・セダカの娘、デラ・セダカが喜多郎(今の人は分かんないだろうなぁ)をバックに、松本零士原作のアニメ映画『1000年女王』のテーマ曲を歌ったもの。
うさんくさい(笑)と思わずに、一度聴いてみてほしい。儚さ(はかなさ)を含んだあまりの美しさに息を呑むはずだから。
あとジャズのスタンダード曲でも「星」をテーマにした曲は多いけど、ここではあえて紹介しない。
あくまで個人的意見だけど、ジャズを聴いて星空や宇宙に想いを馳せるのは、なかなかに難しい。ジャズというのは結局、”街”の音楽だから。
実をいうと一番好きなのは「七夕」の歌。それはもう、子供の頃から。
でもこれを”聴きたい”とは思わない。
自分にとって七夕の歌は、あくまで心の中で口ずさむ歌だから。