Good Old Music 、Fantastic高校野球

林業家kagenogoriが70's~80'sの珠玉の音楽、そして高校野球、etc.についてのたまうブログ

夏の夜、枕元に置いておきたい一冊

 今年はまだじめじめとした梅雨が続きそうですが、寝苦しい夜はまだまだこれから。

 そんな寝付けない夜に、夏の気分を味わいながら静かな眠りに誘ってくれそうな本をいくつかご紹介。

 

 

『8月のソーダ水』コマツシンヤ

8月のソーダ水

 子供のころ「こんなところがあったらいいなあ」と思い描いていたような理想の情景が、そのまんま画(え)になったようなマンガ。 

 パステルカラーの色使い。

 全編に満ち溢れる透明感。

 サントリーニ島のような白い街並みで少女が出会う、絶対にありえないようなファンタジックな出来事の数々。

 そして『8月のソーダ水』という、懐かしい夏を喚起させるタイトル。

 何もかもが心地よい。

 なによりも時間がゆったり流れている感じがいい。

8月のソーダ水

8月のソーダ水

 

 

 

 

『いつか光は匂いて』北方謙三

いつか光は匂いて

 ガラリと変わって、ハードボイルド作家・北方謙三が、ハードボイルドな日常(笑)を抜け出し、数々の南洋リゾートへ。 昼は船を駆って海へ繰り出し、夜は酒に溺れる楽園での日々を小説仕立てにした短編集。

 とはいえ、そこは北方謙三

 ゆるぎない男の友情あり、大人の恋愛あり、自分を見つめるクールな視線あり。

 極上の気分に浸りながら眠りにつく。これが最高。

いつか光は匂いて

いつか光は匂いて

 

 

いつか光は匂いて (講談社文庫)

 

 

 

 

 

海獣の子供五十嵐大介

海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)

 芳崎せいむ金魚屋古書店で紹介されているのを読んで、初めて五十嵐大介という漫画家とその海獣の子供の存在を知った。

 視覚だけではなく、五感すべてに訴えかけてくるような自然描写。

 人類の文明や常識的感覚に対する、鋭く批評的な視点。

 海と宇宙をつなぐ美しくも荘厳、かつ壮大なストーリー。

 すべてに圧倒された。

 「生命」という大きなテーマを前にして、五十嵐大介のイマジネーションはとどまることを知らない。

 右脳も左脳も満足してぐっすり眠れること請け合い(?逆に興奮して眠れなくなるかも)。

 

 ちなみに映画化されたけど、ワタシは見ておりません。見たいのはヤマヤマなんだけど、50過ぎたオッサンがひとりでアニメ映画観に行くのもチョット勇気が…(笑)。誘おうにも奥さんはアニメ嫌いだし。

 Blu-rayの早期発売を望む!  

海獣の子供 全5巻完結セット (IKKI COMIX)

海獣の子供 全5巻完結セット (IKKI COMIX)

 

 

海獣の子供(1) (IKKI COMIX)

海獣の子供(1) (IKKI COMIX)

 
海獣の子供(2) (IKKI COMIX)

海獣の子供(2) (IKKI COMIX)

 
海獣の子供(3) (IKKI COMIX)

海獣の子供(3) (IKKI COMIX)

 

 

海獣の子供(4) (IKKI COMIX)

海獣の子供(4) (IKKI COMIX)

 

 

海獣の子供(5) (IKKI COMIX)

海獣の子供(5) (IKKI COMIX)

 

 

 

 

 

 

海流のなかの島々ヘミングウェイ

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

海流のなかの島々(下) (新潮文庫)

 フロリダ半島沖、メキシコ湾流に洗われるビミニ群島に居を構え、社会的にも成功した幸せな画家トマス・ハドソン。

 次第に身の回りの不幸に見舞われ、迫りくる戦争の影とともに自らカリブ海の洋上で仲間と共に敵(ナチス・ドイツ)を追い求め、悲劇的な結末に向かって疾走していく。

 主人公の心の影と、まばゆいばかりの南洋の陽光の鮮やかなまでのコントラスト。

  テーマ自体は重く荘厳さに満ちているにもかかわらず読みやすい。

 厳しくも美しい自然描写と登場人物の軽妙洒脱な会話が極上。

 

 ちなみに自分が愛読しているのは、ヘミングウェイの横顔の写真を表紙にした1977年初版のもの。

 傷んだところなどをセロテープで修繕しながら、いまだに酷使(笑)している。

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

 
海流のなかの島々(下) (新潮文庫)

海流のなかの島々(下) (新潮文庫)

 
海流のなかの島々 (1977年) (新潮文庫)

海流のなかの島々 (1977年) (新潮文庫)

 

  もちろん、ノーベル文学賞を受賞した老人と海もおすすめ。 

老人と海 (新潮文庫)

老人と海 (新潮文庫)

 

 

 

 

 

 

 『スローニン』吉田聡 

スローニン(1)

 心に傷を抱えた浪人生ラッキューが、下宿先の湘南(おそらく)の小さな街で同じく心に傷を抱えた「何でも屋」コッセツと出会ってしまったのが運のツキ。

 ひと夏のうちに、「何でも屋」に舞い込んでくる数々のメンドクサイ依頼による騒動に積極的に巻き込まれ、人助けをしながら、 自らも過去を振り払い、成長していく。笑いと涙のハートウォーミング・ストーリー。

 読後、心の中に「何か」が、きっと残る。 

スローニン(1)

スローニン(1)

 
スローニン(2)

スローニン(2)

 

 

スローニン(3)

スローニン(3)

 

 

スローニン(4)

スローニン(4)

 

 

 

 

 

 

『世界でいちばん素敵な海の教室』

『世界でいちばん素敵な夜空の教室』

世界でいちばん素敵な海の教室 (世界でいちばん素敵な教室)

世界でいちばん素敵な夜空の教室

 ほぼ説明不要。

 全編、奇跡的に美しいカラー写真が散りばめられ、それぞれ「海」、そして「夜空の星々(と月)」のウンチクについて優しく解説されている。

 このシリーズは、他にもさまざまなテーマが出ているので、Amazonで検索してみてはいかがか。

世界でいちばん素敵な海の教室 (世界でいちばん素敵な教室)

世界でいちばん素敵な海の教室 (世界でいちばん素敵な教室)

 

 

 

 

 

天文学入門』アイザック・アシモフ

天文学入門―宇宙はここまで解明された (1977年) (カッパ・ブックス)

 SF作家アシモフ天文学の様々な話題について、面白おかしく解説。

 40年以上前の本なので、天文知識の内容については多少(?)古くはなっているが、とにかく読みやすく面白いのでぜひ一読を。

 というより、こと天文学に関しては、その「古さ」さえも「新しいビンに入れた、古いワイン」(寺沢武一:談)のごとく、極上のものとなると思うのだが。

 

  

 

 

 あと何冊かあるのだが、以下に説明なしで紹介だけしておくので(笑)、ぜひAmazonで調べるなり、書店で探してみる(これも楽しいんだよね)してみてチョーダイ。

 

『星の案内人』全4巻 上村五十鈴 

星の案内人 1 (芳文社コミックス)

星の案内人 1 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 2 (芳文社コミックス)

星の案内人 2 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 3 (芳文社コミックス)

星の案内人 3 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 4 (芳文社コミックス)

星の案内人 4 (芳文社コミックス)

 

 

星の案内人 1巻 (芳文社コミックス)

星の案内人 1巻 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 2巻 (芳文社コミックス)

星の案内人 2巻 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 3巻 (芳文社コミックス)

星の案内人 3巻 (芳文社コミックス)

 

 

星の案内人 4巻 (芳文社コミックス)

星の案内人 4巻 (芳文社コミックス)

 

 

 

 

 

 『ホテル・ハイビスカス仲宗根みいこ

ホテル・ハイビスカス 新装版

 

 

 

 

 

『ティダアの島』谷上ミーコ仲宗根みいこと同一人物)

ティダアの島 1 (パーティコミックス)

 
ティダアの島 2 (パーティコミックス)

ティダアの島 2 (パーティコミックス)

 

 

 

 

  

銀河鉄道999』松本零士

 

 

 

銀河鉄道999(1) (ビッグコミックス)