Good Old Music 、Fantastic高校野球

林業家kagenogoriが70's~80'sの珠玉の音楽、そして高校野球、etc.についてのたまうブログ

超名曲!珠玉の洋楽ナンバーBest20

 前回まで洋楽アルバムBest20を発表してまいりました。

 今回はその流れに乗って洋楽ナンバーBest20をやっちまいます。

 要するに私が選ぶ「いいと思う曲」ランキングです(笑)。

 見ておいて損は絶対にさせません。珠玉のナンバーがこれでもかと出てきます。

 ではまいります。

 

1位:

バーブラ・ストライサンド 追憶

 名曲中の名曲。

 しかしこの曲を唯一無二たらしめているのは、この人のバケモノ的歌唱力あってこそなのである。

 TVの音楽番組などでよくみかけるのだが、「声量がある」「音域の幅が広い」イコール「歌唱力がある」と、はなはだしく勘違いしている輩が実に多い。

 しかしいくら声が出ていても音程がズレてたら、ただ聞き苦しいだけ。音痴のそしりは免れ得ないでしょう。ましてや高音域でそれをやられたら、公共の電波を使った騒音テロにしか聴こえない。

 本当の歌唱力とは何かを知りたければ、バーブラ・ストライサントの唄を聴けばいい。

 「声量がある」「音域の幅が広い」という条件だけでも、他の一流どころをはるかに凌駕しているが、彼女の本当の凄みはその「表現力」にこそある。それも傑出した技術あってこそであろう。

 彼女の唄は、どんなに難易度の高い曲であっても、どれだけ感情を込めて歌っても、「がんばってる」感がまったくない。だから私たちリスナーは、その歌世界にどっぷりとひたり、感動することができるのだ。

 彼女の歌う「追憶」、さらに「愛のラストシーン」「ニューヨークの想い」といった曲を聴けば、心酔すること間違いなしである。

 『モリー』というアルバムはこの三曲のほか、「モリー」などの名曲が多数つまっっている。

Memories

 

Memories

Memories

 

 

 

 

2位:

ザ・ローリング・ストーンズ モンキー・マン

 アルバム・ランキングのところでも書いたけど、やっぱり『レット・イット・ブリード』収録のこの曲は外せない。

レット・イット・ブリード

 

レット・イット・ブリード

レット・イット・ブリード

 

 

  不安を掻き立てるためとしか思えないイントロが流れてくるだけで、どこか異世界(それも良くない方の)へ引っ張り込まれそうになる。

 この頃のストーンズのすべてが詰まった曲なんじゃないだろうか。

 

 一方、『アンダーカヴァー』収録のシー・ワズ・ホットは、打って変わって痛快なロックンロール。

アンダーカヴァー

 

Undercover (2009 Re-Mastered)

Undercover (2009 Re-Mastered)

 

 

 

 

3位:

ルー・リード パーフェクト・デイ

 この人の曲はなんでこんなに悲しいのだろう。(まあ、答えはほぼ分かっているのだけれど)

 名盤『トランスフォーマー』収録のこの曲を聴くたびに、胸が張り裂けそうな気分になる。

トランスフォーマー+2

 

Transformer

Transformer

 

 

  これと同様かそれ以上の気分を他でも味わいたい方は、これも名盤『ベルリン』のタイトル曲をどうぞ。

 

Berlin

Berlin

 

 

 

 

4位:

ホール&オーツ 「ポゼッション・オブセッション

 ダリル・ホールのVocalがいいのはもちろんだが、私はジョン・オーツのVocalが好きでして。

 ダリルほどカッコ良く歌えるわけではないが、温かく素朴な人間性(に見えますよね)がにじみ出る、それはそれでソウルフルな歌声。

 楽曲自体もそんな彼の特性にピッタリの、ソウルフルで味わい深い出来映え。

 やけに前衛的に攻めたアルバム『Big Bam Boom』の最後に、ほっとしながらも聴き入ってしまうナンバー。

BIG BAM BOOM

 

Big Bam Boom

Big Bam Boom

 

 

  真逆のカッコよさを求めるなら、候補はいくらでもあるが個人的にオススメは、これも名盤『H₂O』のラストを飾るゴー・ソロ

 妙に乾いた演奏と、ダリルの歯切れ良いVocalが病みつきになる。

H2O

 

H2O

H2O

 

 

 

 

5位:

アレサ・フランクリン スピリット・イン・ザ・ダーク

 アレサの最高傑作『スピリット・イン・ザ・ダーク』のタイトル曲。

 黒人音楽の粋を極めたようなアルバムの中でも、特筆すべき出来映えとなっている。

 黒人特有の泥臭さとグルーヴに酔いながら聴いていると、さらにその終盤、突如として始まるカタルシス。もうたまらん。

 黒人音楽の鑑である。

スピリット・イン・ザ・ダーク

 

Spirit in the Dark

Spirit in the Dark

 

 

 

 

6位:

ウィリー・ネルソン スターダスト

 スタンダード曲を集めた『スターダスト』の冒頭を飾るタイトル曲。

 一流のアーティストたちもひそかに愛聴するという本作のほかの曲同様、この曲もJazzでよく採り上げられるスタンダードだが、このウィリー・ネルソンが歌う「スターダスト」が一番いいように思う。

 少し冷え始めた秋の夜空に星を見つけながら聴きたいものである。

スターダスト(期間生産限定盤)

 

Stardust

Stardust

 

 

 

 

7位:

アート・ガーファンクル シザーズ・カット

 『シザーズ・カット~北風のラストレター』というアルバムが好きで、毎年晩秋のころになると聴き始める。 

 小品的なアルバムだが全編をある種の透明感が包んでいるように感じるのは、ひとえにアートの歌声のたまものであろう。

 男女間のどうすることもできない切ない関係を歌い上げたこの曲で、透明な哀しみにも似た美しさは、いっそうきわだっている。

シザーズ・カット~北風のラスト

 

Scissors Cut

Scissors Cut

 

 

 

 

8位:

ポール・マッカートニー ノー・モア・ロンリー・ナイツ

 いじわるな見方をするわけではないのだが、ジョンの死後、ポールは急に素晴らしい作品を連発しだす。やはり何か思うところ、感じるところがあったに違いない。

 その素晴らしい作品群の中でも、特に後世にまで伝えられるべき美しすぎるバラードがこれである。

 白い息を吐きつつ、とつとつと歌いながらロンドンの夜景を見つめるポールの脳裏には何が浮かんでいたのであろうか。

 映画のサントラ盤でもあった『ヤァ!ブロード・ストリート』収録。

ヤァ!ブロード・ストリート(紙ジャケット仕様)

 

Give My Regards To Broad Street

Give My Regards To Broad Street

 

 

 

 

9位:

パティ・スミス・グループ ベイブローグロックンロール・ニガー

 問題作である。

 何が問題かって、今の時代じゃマズいでしょ?このタイトル(笑)

 しかしそんなことはどうでもよくなるくらい、カッコイイのである、この曲は。

 「ベイブローグ」で熱狂のなか始まる詩の朗読。

 ぐんぐんピッチを上げていく観衆の手拍子。高まる高揚感。徐々にテンポが速くなる。

 いつの間にかバックのリズムがこれに加わり、音量が上がってパティの朗読も激しさと攻撃性を増しつつ、ついには興奮のるつぼのさなか、怒涛のように「ロックンロール・ニガー」へとなだれ込んでゆく。

 この展開こそがすべて。脳天突き抜けのカッコよさなのである。

 『イースター』に収録。

イースター

 

Easter

Easter

 

 

 

 

10位:

ホール セレブリティ・スキン

 ニルヴァーナカート・コバーンの奥さんでもあったコートニー・ラヴをリーダーとするバンド。この曲はホールの、同名の3rdアルバムからのシングル。ただの、しかし最高にしびれるロックンロールである。

 コートニーの「ふてぶてしい不良ネーチャン」味がよく出ている。

セレブリティ・スキン(紙ジャケット仕様)

 

Celebrity Skin

Celebrity Skin

 

 

 

 

11位:

トム・ペティ ランニン・ダウン・ア・ドリーム

 普段はトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとして活動していたトムだが、これはソロアルバム『フル・ムーン・フィーヴァー』収録の痛快なロックンロール。

 先だってのアルバムランキングでこのアルバムを8位に挙げたのも、この曲の存在あってこそ。

フル・ムーン・フィーヴァー

 

Full Moon Fever

Full Moon Fever

 

 

 

 

12位:

ザ・プリテンダーズ チェイン・ギャング

 アルバムランキングのところでも書いたけど、若い頃はこの曲を抱きしめるように聴いていた。

 でもどこがいいのか説明しろと言われても、なかなか難しい。

 いま改めて聴いてみても、部分部分を指して「‥‥の~がいい」などと言語化することはまったくできない。まあ、技術的なことに精通している人なら説明できるんだろうけど。

 でも一度、とは言わず何度でも聴いてみて欲しい。必ずこのミドルテンポの曲の良さが、体に染み込むように理解できるはずだから。

 『ラーニング・トゥ・クロール』収録のシングル。

ラーニング・トゥ・クロール

  

Learning to Crawl

Learning to Crawl

 

 

 

 

13位:

プリンス アルファベット・ストリート

 プリンスは超のつく名曲も多くてかなり悩んだが、個人的な好みでこれにした。

 何がいいって、小気味よく刻まれるファンクのリズムを、ここまで気持ち良く聴かせてくれる曲は他にないからだ。それがすべて。

 『LOVESEXY』収録のシングルだが、この曲だけをまずは聴きたいというのなら、このアルバムはおすすめできない。

LOVESEXY

 

Lovesexy [Explicit]

Lovesexy [Explicit]

 

 

  もちろんこれはプリンスの最高傑作であり、私も『1999』と並んで一番好きなアルバムなのだが、なぜオススメできないかというと、このアルバム内の曲はすべて、切れ目のない一曲として収録されているからだ。なんつーか、さすがプリンス‥‥。

 したがってこのアルバムでは、一曲だけ抽出して聴くのは非常に困難である。

 ベスト盤的なアルバムを探していただいた方が良いように思う。

 例えばこの『アルティメイト・ベスト』のような。

アルティメイト・ベスト

 

Ultimate

Ultimate

 

 

 

 

14位:

エルヴィス・コステロ ノー・アクション

 エッジの効いた切れ味鋭いロックンロールである。

 収録されている2nd『ディス・イヤーズ・モデル』は他にもこのような佳曲・名曲がずらりと並んで完成度も高く、エルヴィスの最高傑作だと私は信じている。

 その一曲目で早くもガツンと後頭部を殴られるような衝撃を与えてくれるのがこの曲である。

ディス・イヤーズ・モデル

 

This Year's Model (Deluxe Edition)

This Year's Model (Deluxe Edition)

 
This Year's Model

This Year's Model

 

 

 

 

15位:

ザ・スタイル・カウンシル マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ

 「センスのいいオシャレなロック」(笑)を聴きたいならこれに尽きる。80年代の名盤『カフェ・ブリュ』収録のシングルだが、可能なら

カフェ・ブリュ

ベスト盤などで5分40秒越えのロングバージョン(12inchバージョン)を探して聴いてほしい。

 普通ならこのようなロングバージョンは冗長に過ぎて、つまらないものになりがちだが、この曲に限ってはそんなことは全く無く、むしろ曲としての完成度は高くなっている。まあ、ロングといっても5分だからね。

 

The Complete Adventures Of The Style Council

The Complete Adventures Of The Style Council

 

 

 

 

16位:

マシュー・スウィート ルッキング・アット・ザ・サン

 熟れ過ぎた果実のような曲満載の『ガールフレンド』に収録。

 甘酸っぱいような、いまはもう失ってしまった「何か」が、胸に残る。

 オルタナ系のようでもあるが、サウンドプロデュースは完璧である。

ガールフレンド+グッドフレンド(紙ジャケット仕様)

 

Girlfriend

Girlfriend

 

 

 

 

17位:

ジョン・クーガー ウィーケスト・モーメンツ

 『スケアクロウ』収録の「スモール・タウン」と迷ったが、

スケアクロウ+1(紙ジャケット仕様)

 

スケアクロウ

スケアクロウ

 

 

結局『アメリカン・フール』のラストを飾るこの曲にした。

 生活や愛に疲れながらも弱さを見せない男が、一人になったときにふと出すため息のような(笑)曲。

 沈みゆく夕日を見つめながらこの曲を聴いて泣いていたい(笑)

アメリカン・フール+1(紙ジャケット仕様)

 

American Fool

American Fool

 

 

 

 

18位:

ニール・ヤング ワン・オブ・ディーズ・デイズ

 続いてもまた泣きたい曲(笑)

 長かった今までの人生を振り返って、いまはもう会えないであろう過去の親しい友人たちに向けて手紙を書こうと(しかし恐らくそうはしないであろうことも自分にはわかっている)歌う、Mr.「孤独が似合う男」。

 深まる秋の夜長、わたしもこの曲をバックに月を眺め、これまでの人生を振り返りながら涙したい。

 『ハーヴェスト・ムーン』収録。

 

Harvest Moon

Harvest Moon

 

 

 

 

19位:

マンハッタン・トランスファー シェイカー・ソング

 ニューヨークの素敵で楽しい夜を彷彿とさせてくれる曲。

 ジャニス・シーゲルのVocal、さらにそれと絶妙に絡み合うコーラス・ワークはまるで魔法のよう。

 この曲を聴きながら宙に向かってシャンパングラスを粋に掲げたい(笑)

 『エクステンションズ』収録。

エクステンションズ

 

Extensions

Extensions

 

 

 

 

 さて、最後の20位は、同率で二つ同時受賞です。

20位:

ネッド・ドヒニー ヴァレンタイン

 まずはミスター・スィートネス、ネッド・ドヒニーの恐らく歴史に残るであろう名バラードを。

 甘く、せつない想いを切々と唄い上げる彼の歌声に涙してください。

 これを聴くといつも夏の終わりを想ってしまう。

 『ハード・キャンディ』収録。

ハード・キャンディ(期間生産限定盤)

 

Hard Candy

Hard Candy

 

 

 

20位:

レッド・ツェッペリン 貴方を愛しつづけて

 最後の最後に出てきました、ツェッペリン

 これは演歌です。ド演歌です。しかもドラマティック。これだけでそのヘヴィーさは伝わると思いますが、こんなヘヴィーさなら大歓迎です。

 プラントの旦那も、ペイジ旦那も、ジョーンズの旦那も、ボーナムの旦那も、皆さん実に息の合った味な演奏と唄を聴かせてくれやす。

 長い曲なのですが、これを聴いているといつの間にかコブシを握ってしまっている自分に気付かされます。いい曲ですよ。

 『レッド・ツェッペリンに収録。

レッド・ツェッペリン ?

 

Led Zeppelin III (Remastered)

Led Zeppelin III (Remastered)

 

 

 

 

 これでBest20(21?)は終わりです。ほかにも紹介したい曲はいっぱいあったのですが。

 なので、あと少しだけ曲名とアーティストだけ紹介(順不同)して終わりにしたいと思います。

 

ボヘミアン・ラプソディー

も、もちろんいいですが、ワタシがリアルタイムで聴いてて好きだったのは

アンダー・プレッシャー featuring デヴィッド・ボウイクイーン

サマー・ブリーズシールズ&クロフツ

アイム・ノット・イン・ラヴ10㏄

トゥームストーン・ブルースボブ・ディラン

ジュリエットリトル・フィート

アイム・ソー・タイアードザ・ビートルズ

ディーコン・ブルーススティーリー・ダン

ユーヴ・ガット・エヴリシング・ナウザ・スミス

テル・オール・ザ・ワールド・アバウト・ユーレイ・チャールズ

ユア・ソングエルトン・ジョン

ザ・ベスト・オブ・タイムズスティクス

さすらいのビリー・ザ・キッド

マイ・ライフビリー・ジョエル

ストレンジ・ボーイジョニ・ミッチェル