Good Old Music 、Fantastic高校野球

林業家kagenogoriが70's~80'sの珠玉の音楽、そして高校野球、etc.についてのたまうブログ

高校野球ブログ 僕は野球がヘタクソだった(7)波乱続きの地方大会

  いやぁ、参りましたね。こうまで予想が外れるとは(笑)。

 センバツ優勝の東邦に関しては、愛知のレベルが高いこともあってナカナカ難しいんじゃないかと思っていましたが*1、期待していた愛工大名電までもがベスト8にも残ることなく敗退してしまったことには、驚きました。

 ただウレシイことに、中京大中京が昔の中京時代の懐かしい襟付きユニフォームを復活したとのことで、ベスト4にも残っているので頑張って欲しいです。

 あのユニフォーム好きだったんですよ。ぜひ甲子園でも見たい!

 

甲子園 2019 [雑誌] (週刊朝日増刊)

甲子園 2019 [雑誌] (週刊朝日増刊)

 

 

 

   

 他にも注目・期待していたチームとしては

 南北海道 札幌大谷 敗退

 岩手 花巻東 甲子園決定  大船渡 決勝で敗退(涙)

 千葉 習志野 甲子園決定

 西東京 東海大菅生 ベスト4進出 日大三 準々決勝で敗退

 神奈川 東海大相模 ベスト4進出

 石川 星稜 ベスト4進出  航空石川 準々決勝で敗退

 滋賀 近江 決勝進出

 大阪 履正社 ただいま5回戦試合中

 兵庫 明石商 ベスト4進出

 和歌山 智辯和歌山 ベスト8進出

 岡山 創志学園 ベスト4進出  関西 3回戦敗退(涙)

 広島 広島商広陵 ベスト8進出  崇徳 4回戦敗退(涙)

 高知 高知 ベスト4進出

 大分 明豊 ベスト4進出

 沖縄 興南 決勝で敗退  沖縄水産 3回戦敗退(涙)

 

 今のところ特に衝撃だったのは岩手石川沖縄

 まず岩手勝戦花巻東大船渡

 大船渡佐々木朗希投手、なんと決勝で投げることなく敗退しましたね。

 試合後のインタビューなどの情報はまだ手元に入っていません。

 もちろんワタシなどが言うまでも無く、甲子園出場を目指して決勝戦に臨んだはずですが、それ以上に前日完投した佐々木投手の身体の状態を優先させたということなのでしょう。

 ココロ震えました。

 賛否両論出てくると思いますが、ワタシはこの決断に賛成します。もちろん佐々木投手本人、選手たち、監督の心中察するに余りありますが、特に監督さん、この決断に誇りを持ってください。選手の皆さん、決勝までの快進撃と決勝での戦いに誇りを持ってください。ワタシごときが言う事でもないのですが。全国の野球ファンにここまで夢を見させてくれて大感謝、です。

 そして花巻東の甲子園での戦いぶりに期待しましょう。ガンバレ!

 

 次に石川

 地元のひいき目で見ているわけではないのですが、今年は投も打も異様にレベルが高いです。まさかこれほどとは。

 まず投手は各校、スピード、キレ、変化球、投球術など、全国レベルの投手をそろえてきました。ここに名を挙げきれないくらい数多くの好投手を目撃しておりマス。いや、大げさではなく。

 打も各校実に迫力ある打撃を見せてます。全国レベルではないかと思う投手たちを、いともたやすく攻略しておりマス。

 思うに、これも打倒星稜、打倒奥川投手を目標に、各校この一年切磋してきたタマモノなのでしょう。

 その奥川投手、先日158㎞計測したと話題になりましたね。

 スピードガンの設定がズレていたなどの後日談などが出たりしましたが、ワタシが見る限り、158㎞出ていてもおかしくはないほどのスピードでした。

 あとで佐々木投手の160㎞のボールと比較して見ましたが、まったく遜色ないように思えました。みなさんももし両投手のそのピッチング映像を録画してあったら、比較してみてはどうでしょうか。

 まあ、どちらにせよ両投手のレベルの高さには脱帽するしかないのですが。

 

 そして沖縄

 かなり期待していた興南沖縄水産

 なんと両校に勝利したのは同じ高校。

 直接対決で両校を撃破し、甲子園キップを手にしたのは、甲子園優勝経験もある沖縄尚学

 全くのノーマークでした。お恥ずかしい限りデス。

 しかし両校を破ったというのは、かなりの実力校である証し。

 甲子園でも話題のチームになること間違いないでしょう。大注目です。

 

 さあ、49の代表が決まるのももうすぐです。

 さらなる驚愕が待っているのか。去年の吉田輝星投手のような新たなヒーローが出てくるのか。注目して待ちましょう。

 

 

 

 

*1:「僕は野球がヘタクソだった(6)地方大会の足音が…」参照

星に願いを ~ 夏の夜、星と宇宙に想いを馳せる音楽を

 まだまだぐずついた空模様に覆われている日本列島。

 しかし本来、夏の夜というのは、星空が美しい季節。

 七夕という行事が夏にあるのもそのため。

 古(いにしえ)の人たちも昼間の暑さを忘れて、星降る夜空を見上げては、星々の物語に想いを馳せたのでしょう。 

 

 今回は夏の夜にふさわしい、星と宇宙に寄り添った音楽をご紹介しましょう。

 

ALEX 『夜空から降る音~銀河からの贈り物』

     『夜空から降る音~満天の星』

     『夜空から降る音~月の鼓動』

夜空から降る音~銀河からの贈り物~

夜空から降る音~満天の星~

夜空から降る音~月の鼓動~

 まわりに何もない草っ原の中に寝転んで、満天の星々が奏でる天空の音楽を聴いている。 

 それをそのまま形にしたという、奇跡的なアルバムがこの三枚。

 ワタシは夏の夜、寝室の窓を開けて(もちろん網戸は閉めてますが)、これらをひとまとめにしたプレイリストを、音量小さ目で聴きながら眠る、ということよくする。

 

夜空から降る音~銀河からの贈り物~

夜空から降る音~銀河からの贈り物~

 
夜空から降る音~満天の星~

夜空から降る音~満天の星~

 
夜空から降る音~月の鼓動~

夜空から降る音~月の鼓動~

 

 

  

 

 

神山純一 『FOREST GREEN  星の音楽』

       『FOREST GREEN  月の音楽』

FOREST GREEN 3 ― The Star

FOREST GREEN 月の音楽 (MEG-CD)

 環境音楽の雄、神山純一が紡ぎ出す”星”と”月”の音楽。

 そのあまりの”厳かさ”と透明な美しさは、本当に星々や月から聴こえてきているのではないかと思えるくらい。

 とくに『月の音楽』は、その儚げでありながらも香気漂う美しさに魅了される。まさに月の女神が奏でる音楽。

 

FOREST GREEN 3 ― The Star

FOREST GREEN 3 ― The Star

 
FOREST GREEN 月の音楽 (MEG-CD)

FOREST GREEN 月の音楽 (MEG-CD)

 

 

 

 

 

 

上々颱風 「月の小舟」

上々颱風 3

 やはりこれを外すわけにはいかない。

 「自分にとって大切な曲、アルバム①」でも、一番最初に紹介したから、あえてもう言う事はないんだけど、とにかく心が洗われる美しい曲。

 これ以上の癒しは無い、と思う。

上々颱風 3

上々颱風 3

 
上々颱風 3

上々颱風 3

 

 

 

 

 

 

プリファブ・スプラウト アンドロメダ・ハイツ」

アンドロメダ・ハイツ 

 これはあまり夏のイメージではないんだけど、あまりにもいい曲なので、あえて入れさせていただいた。ジャケットもいいでしょ?

 名作アンドロメダ・ハイツ』のタイトル曲。

 

アンドロメダ・ハイツ

アンドロメダ・ハイツ

 
アンドロメダ・ハイツ(紙ジャケット仕様)

アンドロメダ・ハイツ(紙ジャケット仕様)

 

 

Andromeda Heights

Andromeda Heights

 

 

 

 

 

 

東儀秀樹 「月と星と」 

       「Starlight Cruise」

東儀秀樹

 雅楽、というか文字通りの「邦楽」のプリンス、東儀秀樹も星や宇宙にまつわる曲、アルバムなどいくつか出しているが、その中でも特に星空や宇宙を見ているような感覚にさせてくれるのが、この2曲。

 どちらも満天の星空のもとにいるような、あるいは宇宙空間を漂っているかのような気分を味わうことができる。

 音の美しさは言わずもがな。

 「月と星と」はデビューアルバムにして最高傑作東儀秀樹に収録。

 「Starlight Cruise」は最初のベスト盤『TOGISM』に収録。

東儀秀樹

東儀秀樹

 

 

TOGISM

TOGISM

 
TOGISM

TOGISM

 

 

 

 

 

デラ・セダ 「星空のエンジェル・クイーン」

ガール・フレンド/I’M YOUR GIRL FRIEND<UHQCD>

 ニール・セダカの娘、デラ・セダカが喜多郎(今の人は分かんないだろうなぁ)をバックに、松本零士原作のアニメ映画『1000年女王』のテーマ曲を歌ったもの。

 うさんくさい(笑)と思わずに、一度聴いてみてほしい。儚さ(はかなさ)を含んだあまりの美しさに息を呑むはずだから。

 

ガール・フレンド ( 2017 Remaster )

ガール・フレンド ( 2017 Remaster )

 

 

  

 

 あとジャズのスタンダード曲でも「星」をテーマにした曲は多いけど、ここではあえて紹介しない。

 あくまで個人的意見だけど、ジャズを聴いて星空や宇宙に想いを馳せるのは、なかなかに難しい。ジャズというのは結局、”街”の音楽だから。

 

 実をいうと一番好きなのは「七夕」の歌。それはもう、子供の頃から。

 でもこれを”聴きたい”とは思わない。

 自分にとって七夕の歌は、あくまで心の中で口ずさむ歌だから。

 

 

 

アラフィフ親父が好きなイマドキのJapanese Pops & Rock

 自分の子供の影響(笑)もありまして、ここ数年、最近のバンドも聴くようになった50代のワタシ。

 いやあ、スゴイですね。最近の若いヤツらときたら。

 技術、Rockに関する深い知識、センス、Rock魂(笑)。

 すべてがハイレベル。いつからこんな「Rock大国」になったんだ?わが日本は。

 聴く前はハナからバカにしていた自分を、いまでは恥じておりマス。

 

 ここはザンゲの意味も込めて、ワタシが特に気に入っている方々(笑)をご紹介イタシマス。

 詳しい解説などは、イマの若い人たちのほうがよほど詳しいと思うのでシマセン。短いコメント程度で。まあ、共通点をあえて探すならGroove感かな。

 

 

Lucky Tapes

CIGARETTE & ALCOHOL

 最近の若いミュージシャンたちで特に関心するのは、重低音の使い方。うまいよねぇ。

 特にこのLucky Tapesは、粋なハイセンス・ポップスでありながらベースの音を強く、しかも効果的にモノにしている。

 特に気に入ってるのは『Cigarette&Alcohol』収録の「レイディ・ブルース」dressing収録の「22」「Gossip」 、あと『The SHOW』収録の「Friday Night」かな。 まあ他にもたくさんあるが。

Cigarette & Alcohol

Cigarette & Alcohol

 

 

CIGARETTE & ALCOHOL

CIGARETTE & ALCOHOL

 

 

dressing (初回限定盤:CD+DVD)

dressing (初回限定盤:CD+DVD)

 
dressing (通常盤:CD)

dressing (通常盤:CD)

 
dressing

dressing

 

 

THE SHOW

THE SHOW

 
The SHOW

The SHOW

 

 

 

 

GLIM SPANKY

Next One

 まさかイマの若い連中がこんなブリティッシュ・ブルース・ロックをやってくれるとは。

 驚くべきはそのクォリテイの高さ。オヤジ、全面降伏でやんす。

 Vocalの子が、高校生のときに父親にすすめられて浅川マキを愛聴していた、というエピソードを知りさらに好きになった。*1

 

SUNRISE JOURNEY

SUNRISE JOURNEY

 
SUNRISE JOURNEY

SUNRISE JOURNEY

 

 

Next One(通常盤)

Next One(通常盤)

 
Next One

Next One

 

 

 

 

きのこ帝国

フェイクワールドワンダーランド

 最新作はなんだかおとなしくなってしまった感があるが、『フェイクワールドワンダーランド』『愛のゆくえ』といった作品は、昔よく聴いていたマイ・ブラディ・ヴァレンタインにも負けず劣らずの音作りで、まさに”きのこ帝国”の名にふさわしいものになっている。

 

フェイクワールドワンダーランド

フェイクワールドワンダーランド

 
フェイクワールドワンダーランド

フェイクワールドワンダーランド

 

 

愛のゆくえ

愛のゆくえ

 
愛のゆくえ

愛のゆくえ

 

 

 

 

 

クリープハイプ

泣きたくなるほど嬉しい日々に(通常盤)

 衝撃だった。

 ナニがって、そりゃアンタ、尾崎世界観のVocalですよ。それも中毒ってくらいにヤミツキになるんだから。意外なモンです。

 しかもそれ以上に衝撃だったのは、彼らの演奏力。カッコイイったらありゃしねぇ。

 何でイマの奴らはどいつもこいつも、こんなに上手いんだ?

 

泣きたくなるほど嬉しい日々に(通常盤)

泣きたくなるほど嬉しい日々に(通常盤)

 
泣きたくなるほど嬉しい日々に

泣きたくなるほど嬉しい日々に

 

 

 

 

Suchmos

LOVE&VICE

 上手いと言えば、コイツらも外すわけにゃいかねぇ。

 スティーリー・ダンを愛聴してたと聞いてある程度納得。

 キーボードがお隣の富山県氷見市出身というのもうれしい。なかなかヤルじゃねぇか。

 しかしチョット待ってくれ、若いSuchmosファンの方々。

 Suchmosサウンドに惹かれているのならぜひ、今から40年以上前、1977年の山下達郎「SOLID SLIDER」という曲を聴いてみて欲しい。それもアルバム『SPACY』収録の7分以上のロングヴァージョンで。

 もしアナタが耳の肥えたリスナー(Suchmosファンなら当然か)なら、その完璧なサウンド・プロデュースに驚愕するはずである。

 

THE BAY

THE BAY

 
THE BAY

THE BAY

 
LOVE&VICE

LOVE&VICE

 

 

THE KIDS

THE KIDS

 
THE KIDS(通常盤)

THE KIDS(通常盤)

 

 

THE ASHTRAY

THE ASHTRAY

 

 

THE ANYMAL

THE ANYMAL

 
THE ANYMAL(通常盤)(特典なし)

THE ANYMAL(通常盤)(特典なし)

 

 

SPACY (スペイシー)

SPACY (スペイシー)

 

 

 

 

 

Hump Back

hanamuke

 アルバム『hanamuke』の一曲目、「星丘公園」を最初に聴いたとき、不覚にも涙が込み上げてきてしまった。

 歌詞の内容がどうのではなく、彼女たちの音楽に向かう、Rockに向かう、そのあまりにも真っ直ぐさに、である。

 世の中を生き抜いていくために、若い頃にやむなく捨て去ってしまったものに、再び出会ってしまった。そんな感じ。

 

hanamuke

hanamuke

 
  

 おいしくるメロンパン星野源THE BAWDIES赤い公園なども、ナカナカヤルナ、オヌシという感じで気に入っておりマス。

 他にもこんなのがありまっせ、というのがありましたら是非教えてください。勉強させていただきヤス。

 

  

*1:浅川マキはわが石川県が誇る、Musician's musicianと言われたブルース・シンガー

珠玉の70's・80's Japanese Pops & Rock (7) VIVA!山下久美子

 80年代、PopなRock'n'Rollで「女王」の名を欲しいままにした山下久美子

 現在に至るまで活動を続けている彼女だが、クォリティの高い”傑作”アルバムはやはり80年代に集中して生まれている。

 その中でもワタシが特に好きな、というかオススメしたいアルバムをここで紹介しましょう。

 

 

Sophia (’83)

Sophia

 山下久美子の最高傑作は何かと問われれば、人によって答えは分かれるだろうが、ワタシはこれを推す。 

 最高の楽曲を携えてアメリカはニューヨークで録音された本作。

 一流のスタジオで、一流のプロデューサー、一流のミュージシャンと共に作り上げられたこのアルバム。

 当時、音楽のことなど分かったようで分かってなかった田舎の高校生だったワタシ(その点いまでも大して変わらんのだが…)にも、そのサウンドのレベルが、今まで聴いてきた日本のものとは比べようがないほど高い、ということはハッキリわかった。

 音の厚みが違う。

 にもかかわらず一つ一つの音(楽器)がしっかり主張している。

 なにより、当時からビート大好き、ベースの音大好き(?)人間だったワタシにとってウレシかったのは、ドラム・ベースがビシバシ効いていたこと。

 普段は決して強いとは言えない山下のVocalも、この迫力あるサウンドに負けることなく、うまく乗っかっている。MIXの技術も高いのだろう。

 そして今聴いても全く色褪せていない、素晴らしい楽曲の数々。

 アップテンポのRock'n'Roll(「ちょいまちbabyなごりのキスが」「こっちをお向きよソフィア」)も、ミドルテンポのラヴ・ソングもバラードも、日本のRock・Pops史に残る名曲をズラリと揃えている。

 前年に「赤道小町」の大ヒットがあったとはいえ、一体どんだけカネかけたんだ?というくらいの贅沢過ぎる作品。

 何十年にもわたって愛聴できる作品など、そうあるもんではない。

Sophia

Sophia

 
Sophia

Sophia

 

 

 

 

 Sophiaほどの作品はもう望めまい。

 そう思っていたら、その2年後にとんでもないヤツを味方につけてしまった山下久美子

 当時飛ぶ鳥をも落とす勢いだったBOOWYの心臓、布袋寅泰と結婚。当然、布袋とその一味(笑)*1と数年間、共にレコーディングを行うことに。

 ただ布袋との出会い、結婚、音楽における共同作業等の前後関係については、ワタシはよく知らないし、特に興味も無い。

 それはともかく、布袋との共作のなかでも特に最初の4作品は、日本のRock・Pops史のなかでも燦然と輝く傑作となっている。

 特筆すべきはその然るべきサウンド・プロデュースと、布袋の手による言わずと知れたセンス溢れる楽曲群。PopなRock'n'Rollという山下久美子の特質を高いレベルで実現している。

 この4作をSophiaに次ぐ傑作群としてここに紹介しておこう。ちなみにわたしの一番のお気に入りは『BLONDE』。

 

『BLONDE』 (’85)

BLONDE

 

BLONDE

BLONDE

 

 

 

 

『1986』 (’86)

1986

 

1986

1986

 
1986

1986

 

 

 

 

 

『POP』 (’87)

POP

 

POP

POP

 

 

 

 

 

『Baby alone』 (’88)

Baby alone

Baby alone

Baby alone

 

 

  

 

*1:BLONDE』ではのちにCOMPLEXを結成する吉川晃司をバックコーラスに迎えている

夏の夜、枕元に置いておきたい一冊

 今年はまだじめじめとした梅雨が続きそうですが、寝苦しい夜はまだまだこれから。

 そんな寝付けない夜に、夏の気分を味わいながら静かな眠りに誘ってくれそうな本をいくつかご紹介。

 

 

『8月のソーダ水』コマツシンヤ

8月のソーダ水

 子供のころ「こんなところがあったらいいなあ」と思い描いていたような理想の情景が、そのまんま画(え)になったようなマンガ。 

 パステルカラーの色使い。

 全編に満ち溢れる透明感。

 サントリーニ島のような白い街並みで少女が出会う、絶対にありえないようなファンタジックな出来事の数々。

 そして『8月のソーダ水』という、懐かしい夏を喚起させるタイトル。

 何もかもが心地よい。

 なによりも時間がゆったり流れている感じがいい。

8月のソーダ水

8月のソーダ水

 

 

 

 

『いつか光は匂いて』北方謙三

いつか光は匂いて

 ガラリと変わって、ハードボイルド作家・北方謙三が、ハードボイルドな日常(笑)を抜け出し、数々の南洋リゾートへ。 昼は船を駆って海へ繰り出し、夜は酒に溺れる楽園での日々を小説仕立てにした短編集。

 とはいえ、そこは北方謙三

 ゆるぎない男の友情あり、大人の恋愛あり、自分を見つめるクールな視線あり。

 極上の気分に浸りながら眠りにつく。これが最高。

いつか光は匂いて

いつか光は匂いて

 

 

いつか光は匂いて (講談社文庫)

 

 

 

 

 

海獣の子供五十嵐大介

海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)

 芳崎せいむ金魚屋古書店で紹介されているのを読んで、初めて五十嵐大介という漫画家とその海獣の子供の存在を知った。

 視覚だけではなく、五感すべてに訴えかけてくるような自然描写。

 人類の文明や常識的感覚に対する、鋭く批評的な視点。

 海と宇宙をつなぐ美しくも荘厳、かつ壮大なストーリー。

 すべてに圧倒された。

 「生命」という大きなテーマを前にして、五十嵐大介のイマジネーションはとどまることを知らない。

 右脳も左脳も満足してぐっすり眠れること請け合い(?逆に興奮して眠れなくなるかも)。

 

 ちなみに映画化されたけど、ワタシは見ておりません。見たいのはヤマヤマなんだけど、50過ぎたオッサンがひとりでアニメ映画観に行くのもチョット勇気が…(笑)。誘おうにも奥さんはアニメ嫌いだし。

 Blu-rayの早期発売を望む!  

海獣の子供 全5巻完結セット (IKKI COMIX)

海獣の子供 全5巻完結セット (IKKI COMIX)

 

 

海獣の子供(1) (IKKI COMIX)

海獣の子供(1) (IKKI COMIX)

 
海獣の子供(2) (IKKI COMIX)

海獣の子供(2) (IKKI COMIX)

 
海獣の子供(3) (IKKI COMIX)

海獣の子供(3) (IKKI COMIX)

 

 

海獣の子供(4) (IKKI COMIX)

海獣の子供(4) (IKKI COMIX)

 

 

海獣の子供(5) (IKKI COMIX)

海獣の子供(5) (IKKI COMIX)

 

 

 

 

 

 

海流のなかの島々ヘミングウェイ

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

海流のなかの島々(下) (新潮文庫)

 フロリダ半島沖、メキシコ湾流に洗われるビミニ群島に居を構え、社会的にも成功した幸せな画家トマス・ハドソン。

 次第に身の回りの不幸に見舞われ、迫りくる戦争の影とともに自らカリブ海の洋上で仲間と共に敵(ナチス・ドイツ)を追い求め、悲劇的な結末に向かって疾走していく。

 主人公の心の影と、まばゆいばかりの南洋の陽光の鮮やかなまでのコントラスト。

  テーマ自体は重く荘厳さに満ちているにもかかわらず読みやすい。

 厳しくも美しい自然描写と登場人物の軽妙洒脱な会話が極上。

 

 ちなみに自分が愛読しているのは、ヘミングウェイの横顔の写真を表紙にした1977年初版のもの。

 傷んだところなどをセロテープで修繕しながら、いまだに酷使(笑)している。

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

 
海流のなかの島々(下) (新潮文庫)

海流のなかの島々(下) (新潮文庫)

 
海流のなかの島々 (1977年) (新潮文庫)

海流のなかの島々 (1977年) (新潮文庫)

 

  もちろん、ノーベル文学賞を受賞した老人と海もおすすめ。 

老人と海 (新潮文庫)

老人と海 (新潮文庫)

 

 

 

 

 

 

 『スローニン』吉田聡 

スローニン(1)

 心に傷を抱えた浪人生ラッキューが、下宿先の湘南(おそらく)の小さな街で同じく心に傷を抱えた「何でも屋」コッセツと出会ってしまったのが運のツキ。

 ひと夏のうちに、「何でも屋」に舞い込んでくる数々のメンドクサイ依頼による騒動に積極的に巻き込まれ、人助けをしながら、 自らも過去を振り払い、成長していく。笑いと涙のハートウォーミング・ストーリー。

 読後、心の中に「何か」が、きっと残る。 

スローニン(1)

スローニン(1)

 
スローニン(2)

スローニン(2)

 

 

スローニン(3)

スローニン(3)

 

 

スローニン(4)

スローニン(4)

 

 

 

 

 

 

『世界でいちばん素敵な海の教室』

『世界でいちばん素敵な夜空の教室』

世界でいちばん素敵な海の教室 (世界でいちばん素敵な教室)

世界でいちばん素敵な夜空の教室

 ほぼ説明不要。

 全編、奇跡的に美しいカラー写真が散りばめられ、それぞれ「海」、そして「夜空の星々(と月)」のウンチクについて優しく解説されている。

 このシリーズは、他にもさまざまなテーマが出ているので、Amazonで検索してみてはいかがか。

世界でいちばん素敵な海の教室 (世界でいちばん素敵な教室)

世界でいちばん素敵な海の教室 (世界でいちばん素敵な教室)

 

 

 

 

 

天文学入門』アイザック・アシモフ

天文学入門―宇宙はここまで解明された (1977年) (カッパ・ブックス)

 SF作家アシモフ天文学の様々な話題について、面白おかしく解説。

 40年以上前の本なので、天文知識の内容については多少(?)古くはなっているが、とにかく読みやすく面白いのでぜひ一読を。

 というより、こと天文学に関しては、その「古さ」さえも「新しいビンに入れた、古いワイン」(寺沢武一:談)のごとく、極上のものとなると思うのだが。

 

  

 

 

 あと何冊かあるのだが、以下に説明なしで紹介だけしておくので(笑)、ぜひAmazonで調べるなり、書店で探してみる(これも楽しいんだよね)してみてチョーダイ。

 

『星の案内人』全4巻 上村五十鈴 

星の案内人 1 (芳文社コミックス)

星の案内人 1 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 2 (芳文社コミックス)

星の案内人 2 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 3 (芳文社コミックス)

星の案内人 3 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 4 (芳文社コミックス)

星の案内人 4 (芳文社コミックス)

 

 

星の案内人 1巻 (芳文社コミックス)

星の案内人 1巻 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 2巻 (芳文社コミックス)

星の案内人 2巻 (芳文社コミックス)

 
星の案内人 3巻 (芳文社コミックス)

星の案内人 3巻 (芳文社コミックス)

 

 

星の案内人 4巻 (芳文社コミックス)

星の案内人 4巻 (芳文社コミックス)

 

 

 

 

 

 『ホテル・ハイビスカス仲宗根みいこ

ホテル・ハイビスカス 新装版

 

 

 

 

 

『ティダアの島』谷上ミーコ仲宗根みいこと同一人物)

ティダアの島 1 (パーティコミックス)

 
ティダアの島 2 (パーティコミックス)

ティダアの島 2 (パーティコミックス)

 

 

 

 

  

銀河鉄道999』松本零士

 

 

 

銀河鉄道999(1) (ビッグコミックス)
 

 

 

 

 

珠玉の70's・80's Japanese Pops&Rock (6)自分にとって大切な曲、アルバム②

 

  

細野晴臣 「プリオシーヌ」

omni Sight Seeing

 この曲が収録されているomni Sight Seeing』

 個人的にはこのアルバムが細野さんの最高傑作だと思っている。

 タイトル通り全方位観光というか、さまざまな場所への旅がテーマになっているが、「さまざまな場」のなかには時空を超えた場、「あの世も含まれているように感じられる。

 そう思えて仕方ないほど、このアルバムのすべての曲、というか音が「あの世」から響いているように聞こえるのだ。

 その「あの世」は遠い彼方ではなく、しばしばすぐそこに顔をのぞかせているもの。

 そう感じさせる。

 そしてこのアルバムのラストに置かれた「プリオシーヌ」は、まさに「あの世」への旅をテーマにしている。そう思う。

 プリオシーヌというタイトルは、宮沢賢治銀河鉄道の夜に出てくる「プリオシン海岸」からきている。

 銀河鉄道の夜死の世界、あの世への旅の物語だった。

 そしてこの曲の冒頭において効果的に使われているウミネコのような声(音?)こそは、「あの世」と「この世」の境に鳴り響く音。

 「あの世」から響いてくる誘いの声

 そう思えて仕方がないのである。

「プリオシーヌ」 omni Sight Seeing』に収録。

 

 

 

 

SION  「街は今日も雨さ」

SION

 この曲には、何度も、何度も、救われた気がする。 

 HEAVYな日々が続いた若い頃。

 心身ともに疲れ切ってしまったとき。

 何もかも投げ出して、誰も知らないどこか遠くへ逃げてしまいたくなったとき。

 もう死んでしまった方がラクなんじゃないか、とぼんやり思ったとき。

 この曲を抱きしめるように、何度も繰り返して聴いた。

 この曲の中で降る雨は、心の中に降り続ける雨なんじゃないか。

 そう思った。

 年齢を重ねるうち、そのようなHEAVYな状況はもう来ないが、この曲はいまでも思い出したように聴く。

 やはり抱きしめるように。

 

「街は今日も雨さ」 SIONに収録。

 

 

  

 

W.C.カラス 「誰かが死んだら靴を見るといい」

うどん屋で泣いた

 この頃、自分の死に際・死にざま について、ふと、考えていることが多くなった。 

 なるべくみっともない死に方や、ヒトから見て眉をひそめてしまうような死に方はしたくない。

 と、思いつつ、なかなかそうは問屋がおろさないのだろう。現実には。

 ただ、もし死に方に、それまでの生きザマが表れるのだとしたら、ということも思ったりもする。

 この曲はそのことを歌っているのだが、そのことについてどうだと言っているわけではなく、ただ淡々と歌い綴っていくだけである。

 「死」にみっともないも何もない。

 そんなことを気にしてもしょうがない。

 残された側も、故人の歴史がほんのわずか刻まれた死体をみて、その人の歩んだ人生に一時(いっとき)、想いをはせれば、それでいい

 そして最後に、故人も見ていたであろう空を見上げればいい

 そう教えてくれている。

 この世にBLUESがあってよかった。

 

「誰かが死んだら靴を見るといい」 うどん屋で泣いた』に収録。 

 

 

 

 

 伊藤銀次 「ビューティフル・ナイト」

STARDUST SYMPHONY '65-'83

 共に夢を追い続け、夢を実現することなく死んでいった友。

 誰しもが夢を追う。

 しかしそれを叶えることは稀である。

 いつしか現実に呑み込まれ、夢を追うことをあきらめる。

 ワタシなどこの年になってもまだ、夢を追っているバカモノであるが、実現のメドはなかなか立ちそうにない。

 ”夢を叶えることなく人生を終わらせてしまった人” 

  ”夢をあきらめた人” 

  ”いまだに夢をあきらめられず、追い続ける人”

 そんな誰にでも「ビューティフル・ナイト」は降りてくる

 銀次はこの曲でそう歌う。

 生きているかぎり、夢を追っていたい。

 そのように思い、そういう人生を歩んできている自分にとって、この曲の影響はかなり大きかったと思う。 

 

「ビューティフル・ナイト」 『スターダスト・シンフォニー』に収録。 

 

 

 

 

ハイ・ファイ・セット 「荒涼」

ファッショナブル・ラヴァー

 この曲を聴くたび、胸が締めつけられる。

 哀しいほど美しい北国の情景。

 やるせないほどの音の透明感

 そしてこの曲全体を通じて感じる、 「祈り」のような感覚

 この曲を聴くと、何故かいつも『宮本から君へ』の登場人物・靖子のことが思い浮かぶ。

 

  覚悟を決めた女の強さ、情念。

 それでも時折見せる弱さ、脆さ、はかなさ。

 それは純粋でいようとするがための強さだったり、弱さだったりする。

 その彼女(靖子)にも、ある種の「祈り」を感じてしまうのだ。

 深い悲しみと喪失感を背景にした(”純粋”というよりは)透明な祈り

 それがこの曲を私にとって無くてはならない”名曲”に押し上げている。 

「荒涼」 『ファッショナブル・ラヴァー』に収録。 

 

 

 

 

冨田ラボ feat.さかいゆう 『いつもどこでも』

Joyous

 心が酸欠のような状態に陥ったとき、この曲を聴きたくなる。 

  いつだって宝物は僕らの、ホラ、隣に。

  どこだって愛は育つよ。この手と手のぬくもり

 このフレーズを聴きたいがために、何度もリピートしてしまう。

 ”何か”を信じたくなる曲

 秀逸なメロディ、冨田ラボの卓越したアレンジ、さかいゆうのVocal。何もかもが温かい。

 人生にはこのような心を潤す曲も絶対必要、なんだな。多分。 

「いつもどこでも」 『Joyous』に収録。 

 

 

 

 

キリンジ 「エイリアンズ」

3

 自分が他の人たち(家族も含めて)とは 、何かが違う。話が合わない。ものに対する見方が180度違う。

 子供の頃からそのような違和感を感じ続け、ひそかに苦しんできた人たちは案外多いのではないだろうか。かく言うワタシもその一人なんですが。

 その”違和感”を建設的な方向に昇華させて成功する人も多いだろうが、ワタシも含めた大多数のヒトビトはそんなこともなく、ただ他人に(無理に)合わせる日々に疲労感を募らせているだけなのではないか。

 この曲はそんなことを歌っているわけではないのかもしれないが、何故か、自分の(ヒトには見せたくない)その”部分”を癒してくれるのである。

 この曲を聴いていて、不覚にも涙が出たことも何度かある。 

「エイリアンズ」 『3』に収録。 

 

 

 

 

 杏里 「夕なぎ」

MOANA LANI

 ”勇気”が無かったために、大切な女(ひと)を失ってしまう。

 失恋の歌である。

 若かりし頃、この曲を聴くたびに涙が込み上げてきたものだ。

 ワケは聴かないで欲しい(笑)。

 このヒト(杏里)はたまにこういう曲を書いてコチラを泣かせるのである。

 派手さは全くない、どちらかといえば地味な曲。

 しかし、聴く人の気持ちを”かき乱す”名曲である。

 胸が締め付けられる。

 今でもこの曲を聴くときは、遠くを見つめる目(笑)になってしまうワタシ。

 「夕なぎ」  他にも名曲・佳曲ぞろいの名盤『MOANA LANI』に収録。

 ワタシが杏里で一番好きなアルバムでもある。

 

 

 

 

東儀秀樹 東儀秀樹

東儀秀樹

 東儀秀樹のデビュー作にして、最高傑作。

 これほどまでに美しく、志の高い音楽はこれ以前にも、これ以降にも耳にしていない。

 このアルバムを聴いているとき、ワタシの魂は宇宙へと浮遊する。

 これを聴いたあとは、ほかの何も聴く気がしない。

 

 

 

   

珠玉の70's・80's Japanese Pops&Rock (5) 自分にとって大切な曲、アルバム①

 70's~80'sでない曲・アルバムも多数あり、「看板に偽りあり」になってますが、まぁ、いいかと(笑)。

 

上々颱風 「月の小舟」

上々颱風 3

 こんなにも美しく、こんなにもファンタジックな曲は他にはない。

 夜空を流れる天の川を、月の小舟を浮かべて渡りましょうというメルヘンのような歌。

 自分が宇宙や天の川が大好きだという以上に、この歌があることで、どれだけ救われてきたことか。 

 (4)「衝撃を受けた曲」で紹介した「菜の花畑でつかまえて」と並んで、自分にとってなくてはならない曲になった。

 上々颱風3』収録。   

 

 

佐野元春 「WILD HEARTS」「月夜を往け」 「黄金色の天使」

Cafe Bohemia

THE SUN

COYOTE

 誰にでもあるのかもしれないが、自分にはスナフキンのように(笑)世界を旅、というか放浪することへの強い憧れと願望がある。 

 若いころの元春自身にも、そのようなボヘミアン気質があったのではないかと思うが、ここに挙げた3曲は、実は自分の人生を生きていくことこそが、長い放浪の旅路なのだと改めて教えてくれた。

 自分が抱えている「見知らぬ夜明け」に向かって往く旅路、あるいは愛するパートナーと始めようとする長い旅路の始まりは 「月明りだけが頼りの、冷たい風が頬を突き刺す夜」かもしれない

 それでも、月だけは空から見守ってくれるだろう

 旅路の果て、あるいはその途中で久しぶりに出会う昔の友人や恋人

 誰もが若い頃に追い求めた、まだ見ぬ「黄金色の天使彼らと共にそれを探し求めたことこそが長い旅の始まりだったのだ

 そして「黄金色の天使」を探す旅はまだ終わらない恐らく死を迎えるその時まで 

 「WILD HEARTS」 『Cafe Bohemia』に収録。 

「月夜を往け」 『THE SUN』に収録。 

 「黄金色の天使」 COYOTEに収録。

 

 

 

杉真理 「It's Time」

mistone

 It's time. その時が来た。

 「その時」とは、自らの死の瞬間。

 愛する人たちに見守られながら、心の中で別れを告げる。

 「もう行かなくちゃ。懐かしい光が僕らを待つあの場所へ

 「その時」が来たことを悟りながらも、優しい気持ちを失わない主人公の「愛」に涙。

 自分も死ぬときはかくありたいもの。 

 アルバム『MISTONE』に収録。

 

  

 

 

矢野顕子 「Hard Times, Come Again No More」

WELCOME BACK

 心身ともに苦しかった若い頃。 

 自分の情けなさ、能力の無さに、何度も何度も、気持ちが切れそうになった。

 この曲の「癒し」があったからこそ、何とか踏みとどまることができた。生き残れた。

 大人のズルさ、処世術。そんなものが身に付いたオッサンになってしまった今となっては、この曲を聴くことがあまりなくなった。

 でも本当、この曲のおかげです。 

 アルバム『WELCOME BACK』に収録。

 

 

 

 

南佳孝 「静かな昼下り」「昼下がりのテーブル」

忘れられた夏

Daydream

 どちらも夏の「昼下がり」 を唄った曲だが、共通しているのは、孤独。

 私は、どうも「孤独」が好きらしい。

 南佳孝もおそらくそうなのかもしれないし、男には多かれ少なかれそういう部分があるのかもしれない。

 佳孝は「孤独」の状況を礼賛するわけではなく、否定も、肯定も、しない。

 ただ、淡々と「孤独」を見つめ、思い返すだけである。 

「静かな昼下り」 アルバム『忘れられた夏』収録。  

「昼下がりのテーブル」 アルバム『Daydream』収録。

 

 

 

 

 星野源 「知らない」

知らない

Stranger

 アルバムストレンジャーに収録の「知らない」

 大切な人を失い、ひとりになって初めて見える「知らない景色」。

 おそらくこの先もずっと見なくてはならない一人の景色。

 何故だか分からないが、なくてはならない曲になってしまった。

 これから先もずっと聴き続けるだろう。

 このアルバムは、他にも「夢の外へ」「季節」と大好きな曲があって、星野源では一番好きな作品。